Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
演習 II 瀬藤 澄彦
選択  2単位
【経営】 11-1-1120-1943-14A

1. 授業の内容(Course Description)
 国際経済論と国際経営論を統合した次のテーマを3回に分けて簡潔に説明します。学生諸君はその中から2つ選択し、報告書をまとめる。
 第1部 日本産業グローバル化の環境要因
新たな3つの「市場」の概念の登場
2009年グローバル・リスクの展開
世界産業勢力地図の塗り替え
日本産業グローバル化のマクロ環境要因
日本の対世界 GDP(2008年)・輸出(2007年)ランキング
日本の品目別輸出入構成
日本・東アジア・欧米間の貿易構造
日系企業の海外直接投資
日本産業の競争優位環境
輸出主導型製造立国の経済成長モデルの終焉?
対外・対内投資・輸出グローバル化の必要性
現代国際貿易の4つの特徴
 第2部 世界的な最適価値連鎖ネットワーク
貿易の垂直的価値連鎖 4つの視点
事例1 マッテル社のバービー人形
事例2 Boeing787の35% 日本製部品« made in Japan »
事例3 家電産業のグローバル・バリュ-チェーンの展開
最終財・中間財貿易の変化(2000年→2006年)
 第2部 世界的な最適価値連鎖ネットワーク
東アジア・EU・NAFTAの域内貿易構造
多国間工程分業の進展と生産/供給機能の集約化
日本産業の競争優位環境
MITスザンヌ・バーガー多国籍企業500社調査
多国籍企業のバリュー・チェーン(価値連鎖)
価値連鎖« smile curve » 海外立地の前と後
グローバル価値連鎖の4類型
 第3部 国際企業経営戦略
4つの国際企業経営戦略①コスト・リーダーシップ②差別化戦略など
技術経営の「死の谷」と「ダーウィンの海」
技術の「コモデイテイ化」現象と国際標準化
競争優位の維持とイノベーション
日本製品のブランド力評価
国際企業間ネットワーク連携
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 国際経済の現状を踏まえて企業の国際経営はどうなるのかを真剣に考えることができるようになること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席、発表、表現、報告書の総合評価。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 パワーポイント「日本産業のグローバル化ジェトロの役割と課題」のコピーを配布する。
 参考文献:『通商白書』
 参考文献:『ジェトロ貿易投資白書』
 参考文献:『科学技術白書』
 参考文献:新聞、雑誌、などの記事
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ジェトロ東京溜池本部の外国ビジネスマンのためのビジネスサポートセンターを見学する。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 まず仮説を立てて、それを説明するように心がけるとよい。
 文章はまず結論めいたことを冒頭に述べると読み手の興味をそそる。
 文章は接続詞を多用せず、簡潔に「ある」調でよい。
 統計数字や表・グラフをいれることもよい。誰からの引用とか参考文献をメンションすることは重要。
 発表は私も年をとってもむつかしいものがあるが、人前にたって話すことに慣れることが大事であろう。
 大きい声でゆっくりとしゃべること、これが意外と難しい。誰もそうだから余り悔やむ必要はない。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 今後の段取り
 第1部 日本産業グローバル化の環境要因 の説明とテーマの選択
【第2回】~【第5回】
 ゼミ生による報告と討論
【第6回】
 第2部 世界的な最適価値連鎖ネットワーク の説明とテーマの選択
【第7回】~【第10回】
 ゼミ生による報告と討論
【第11回】
 第3部 国際企業経営戦略
【第11回】~【第14回】
 ゼミ生による報告と討論
【第15回】
 総括報告と討論