Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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演習 I 澤山 弘
選択  2単位
【経営】 11-1-1120-3067-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 「ソーシャルベンチャー」論をテーマとしたゼミナールです。皆さんは、「社会起業家」とか「ソーシャルビジネス」といった言葉を耳にしたことはありませんか?この演習では、「環境」と「社会」をキーワードとして、環境ビジネスやソーシャルビジネスの実情や可能性について、幅広く調査・討論していきます。
 環境ビジネスの概要は、「社会環境論Ⅱ」のシラバスを参照いただくとして、ソーシャルビジネスについて簡単に説明しますと、「ビジネスの手法を用いて社会的課題の解決にあたる事業」であり、「社会性」と「事業性」を兼ね備えた事業体ということになります。ソーシャルビジネスは、事業型NPOであったり株式会社であったりと法人格は問いませんが、一般に、NPO(特定非営利活動法人)法で列挙されている17の事業分野で活動しており、福祉や介護、子育て、教育、まちづくり、フェアトレード、環境保全などが主要な領域となります。
 演習Ⅰでは、ベンチャー起業論とソーシャルビジネス論について、文献の輪読によって基礎的な理解を図り、演習Ⅱでは、各自の関心に基づいて環境ビジネスやソーシャルビジネスの事例を選定し、調査・発表してもらいます。
 皆さんが社会に出ていくにあたって、この演習が、いわゆる大企業への就職だけではない多様な選択肢を考えていく一助に、なれたらいいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 各自が(あるいはグループで)テーマを選定して、文献やインターネットなどを通じて調査・分析し発表すると同時に、ゼミ仲間の発表を聞き、討論する力を養います。
 さらに、環境ビジネスやソーシャルビジネスについての理解を深め、社会に出てからの自分の生き方を考えていくきっかけを作れたらと思います。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席を最重視し、ゼミ討論への参加や、発表内容などから総合的に評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 演習Ⅰについては、テキストを決めますが、演習Ⅱにおいて各自(あるいはグループ)が選定するテーマについては、必要に応じて紹介していきます。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 PCを活用した文章や図表の作成(WORD、EXCEL)やプレゼンテーション(POWER POINT)能力は、就職後も有力な武器になるので、ぜひある程度はマスターしておいてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ゼミでの発表・討論だけでなく、コンパや合宿などを通じて、楽しい大学生活を送り、卒業後も気軽に付き合っていけるゼミ仲間を作っていってほしいと思います。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 演習Ⅰの前半では、ベンチャー起業論についてテキストを決めて輪読・討論を行い、ベンチャービジネスに関する理解を得ます。演習Ⅰの後半では、環境ビジネスまたはソーシャルビジネスについて、テキストを決めて輪読・討論を行います。
 演習Ⅱでは、演習Ⅰの間に温めていた関心に基づいて、各自あるいは数人のグループごとにテーマを選定し、順次発表してもらいます。単に文献調査にとどまることなく、できれば現場に出向き取材できるように、実際に環境ビジネスやソーシャルビジネス事業者への訪問も企画したいと思います。地方合宿も希望があれば企画します。NPO等へのインターンシップ(実地研修)も希望があれば紹介できます。