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授業の内容(Course Description) |
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地域経済はいま、大きな岐路に差し掛かっている。90年代からの経済停滞や財政悪化、経済のグローバル化に伴う産業の空洞化、高齢化や過疎化、大都市圏と地方圏との格差といった多くの課題に直面し、地域の再生が叫ばれている。本講義では日本の地域構造や戦後の地域開発計画の歴史を検証するとともに、地域経済が抱える課題の解決策を考える。経済理論だけでなく、できるだけ現実の政策課題や経済課の動きなどを中心にした授業にしようと思っている。地域経済論Ⅱは、地域経済の将来像をテーマにするのでこちらも受講してほしい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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地域社会の基盤となる地域経済の構造と課題を理解し、地域が抱える問題解決のために必要な基礎知識の取得を目指す。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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数回のレポートと試験、それに出席点をあわせて総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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山田浩之・徳岡一幸『地域経済学入門』(有斐閣コンパクト) 森地茂『人口減少時代の国土ビジョン』(日本経済新聞社) なお、講義は教科書を使わず、プリントを配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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参考文献にはできるだけ目を通しておいて欲しい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業では直近の話題を取り上げるので、新聞、雑誌などで報じられる地域経済関連のニュースや解説に関心を持って欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 地域経済とは何か、授業のねらい 【第2回】 日本の地域構造(人口、所得、過疎・過密) 【第3回】 地域経済政策の変遷Ⅰ(戦後~高度成長) 【第4回】 地域経済政策の変遷Ⅱ(1980年代~現代) 【第5回】 地域経済と所得形成 【第6回】 産業集積と地域経済振興 【第7回】 グローバル化と地域経済(産業の空洞化など) 【第8回】 企業城下町、地場産業都市の課題 【第9回】 WTO体制と農村 【第10回】 都市システムの発展(都市圏、商圏) 【第11回】 地方都市中心市街地の活性化 【第12回】 土地問題と土地政策 【第13回】 地方行政の現状と課題 【第14回】 地方財政の仕組みと課題 【第15回】 全体のまとめ
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