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授業の内容(Course Description) |
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本民法Iの講座は、後期に予定される民法IIとセットをなして、わが国の民法典の全領域を習得するものであります。対象としては、経済学部の学生は勿論、法学部以外の他学部の民法履修希望者を想定しております。 この民法IとIIを通して、わが国法体系のなかで、私法の基本法たる機能を果たす民法全体を視野に入れつつ、それを構成する部分の重要度を常に念頭におき、民法の何たるかの理解を深めることを授業の目的としています。 更に、本講座は、後期民法IIと組み合わせて、公務員試験等資格試験の民法への対応に資することも、重要な目的の一つとしております。 民法Iと民法Ⅱの配列は、民法典の順序に拘らず、初めて民法を学ぶ法学部以外の学生に、興味を持った上で習得できるよう注力している。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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私法の基本法としての民法典の体系的且つ基礎的理解を到達目標として、もって他私法関連法の分野への関心を高揚させること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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15回目の最終授業時に実施予定の授業内試験で、100%評価する。 尚、評価に際しては、出席点は加味しないが、試験は各回の授業内容をベースにして作成されるので出席をしないで単位取得は不可能に近いと自覚すること。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストとして、下記を使用する。 法学書院発行の『民法がわかった』田中嗣久他著
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回授業の前に、テキストを予習すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本講座は、民法を一年で習得するための先ず前期分(半年分)である。評価に出席点は考慮しないが、成果を達成するためには、必ず講義に出席すると共に、予習復習を心がけることが重要となる。テキストの精読が最低限の要件となる。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 シラバスの説明/民法の基本的なしくみについて 【第2回】 人(法人を含む)とは何か? ⇒ 権利の主体について 【第3回】 物とは何か? ⇒ 権利の客体について 【第4回】 法律行為について 【第5回】 意思表示について 【第6回】 代理について 【第7回】 無効と取消について:条件と期限について 【第8回】 期間の計算と時効について 【第9回】 物権とは何か? 【第10回】 占有権と所有権について 【第11回】 用益物権について:担保物権(留置権と先取特権)について 【第12回】 担保物権(抵当権・根抵当権)について 【第13回】 担保物権(質権その他)について 【第14回】 債権とは何か? ⇒ 目的と効力・物権との比較 【第15回】 最終授業 授業内試験
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