Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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国際関係1 島本 順光
選択  2単位
【現代ビジ】 11-1-1210-1749-05A

1. 授業の内容(Course Description)
 国際関係は、国家間の政治的エネルギーによりダイナミックに動いている。
 国際政治は、外交力、経済力、軍事力および民族・宗教等、さらに、同盟関係等が複雑に関係している中で展開されている。
 本稿では、今までわが国では、あまり意識されていなかった軍事力の観点から、国際関係を見ていくことを目的とする。
 わが国は、先の大戦で敗れてから、米国の軍事的支援の下、経済活動に専念し、数々の幸運にも恵まれて経済的繁栄を得ることが出来た。
 戦後の政治は、軍事的考察を抜きにして、又は意図的に避けて行われてきたため、学生諸君も、ほとんど軍事に関する知識を持たないと思われる。
 軍事力は、国家が最後のよりどころとする、絶対的な力であって、他の力では代替できないものである。
 ここで軍事力についての基礎的事項を学び、国際関係を考察することは意義深いと考える。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 国際関係における「軍事力」の果たす役割を認識し、わが国が世界に果たすべき役割について「軍事・非軍事」を総合して考察できる知識を涵養する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席率を重視する。
 随時レポートの提出を求め評価する。
 合格点に達しないものに、定時試験を課する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『国防をめぐるホンネの話』松島悠佐、島本順光他共著 内外出版
 参考文献:『戦争の教科書』松島悠佐著 ゴマブックス
『核神話の返上』松島悠佐、島本順光他共著 内外出版
『防衛白書』防衛省発行(株式会社ぎょうせい 政府刊行物取扱店で購入できる)
 その他、適宜授業の中で示す。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストをよく読むとともに、新聞の外交・政治面に常に関心を持っていること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 わが国をのぞく世界の主要国は、軍事を国家存立の基本と考えている。
 21世紀を担う諸君に、ぜひ世界のパワーポリティックスの軸になる「軍事」について学んでほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス、軍事力とは何か
【第2回】
 わが国の軍事力概観 1
【第3回】
 わが国の軍事力概観 2
【第4回】
 極東および太平洋地域に展開している米国の軍事力
【第5回】
 わが国周辺諸国の軍事力 韓国、北朝鮮
【第6回】
 わが国周辺諸国の軍事力 極東ロシア
【第7回】
 わが国周辺諸国の軍事力 中国
【第8回】
 わが国周辺諸国の軍事力 台湾
【第9回】
 わが国周辺諸国の軍事力 東南アジア諸国 環太平洋諸国(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ等)
【第10回】
 欧州諸国の軍事力及び、その他わが国に影響を与える国々の軍事力
【第11回】
 国連の機能と集団安全保障
【第12回】
 各国間の同盟関係
【第13回】
 わが国の施策 1
【第14回】
 わが国の施策 2
【第15回】
 まとめ