Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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近代文学研究 I 濱田 陽
必修  2単位
【日本文化】 11-1-1310-0430-15A

1. 授業の内容(Course Description)
 【日本文化論の多様性:日本の視点】
 近現代日本人による日本文化論を、その人間的キャラクターと時代状況をふまえながら考察し、日本文化の豊かな様相を浮き彫りにしていきたい。
 講義では、日本文化論の多彩なテキストを意識し、そのエッセンスに触れる。なお、必要に応じ最新の言説・映像も紹介していきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日本についてのユニークな考察や知識を学び、日本文化の開かれた世界を観察するための視点を養う。また、授業内で学んだ内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業参加(60%)、授業内試験(40%)を目安とする。テーマは試験の2~3週間前に発表する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト・参考文献は講義中で紹介する。必要な資料はプリントで配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 後に取り上げる日本文化論と比較しながら考察を深めるため、先に取り上げた日本文化論に関する講義ノート・配布資料を順次復習していく。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業にきちんと出席し、講義内容に集中して理解を積み重ねていくことが必要である。また、効果的にノートをとることが肝心である。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 「日本文化論の視野を広げる」
 授業で扱う文献の簡単なガイダンスを行う。
【第2回】~【第13回】
 「日本文化論と文化交流」
 日本人の手になる日本論、日本文化論のエッセンスを講義する。
 『文明論之概略』(福沢 諭吉)、『現代日本の開化』(夏目 漱石)、『武士道』(新渡戸 稲造)、『代表的日本人』『デンマルク国の話』(内村 鑑三)、『風土』(和辻 哲郎)、『日本的霊性』(鈴木 大拙)、『堕落論』(坂口安吾)、『美の法門』(柳 宗悦)、『文明の生態史観』(梅棹忠夫)、『日本の神』(山折 哲雄)などのリストはその一例である。
【第14回】・【第15回】
 「まとめと期末試験」「期末試験答案返却・全体講評」
 *以上の順序は研究・社会状況・国際情勢の変化に応じて入れ替わる。また新しいトピックを加えることがある。