Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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教育原理(中・高) 佐藤 高樹
教職  2単位
【教職】 11-1-1330-1849-12A

1. 授業の内容(Course Description)
 (※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育の基礎理論に関する科目」である。)
 この授業は教職課程(および学芸員課程)の必須科目であり、資格課程の入口に位置する科目として、「教育とは何か」「教育には何ができるのか/できないのか」といった根本的な問題に、さまざまな角度から取り組んでいくことを目的としている。
 とりわけ、以下の二点を主眼として、授業をすすめていく。
 (1)教育学研究の蓄積に基づき、個人や社会にとって教育が果たす役割(蓄積されてきた理論・思想、その歴史)について理解を深める。
 (2)各受講生が、これまで所有してきた教育のイメージを見直すとともに、新たに教育を見る「眼」を養い、常識や俗説から自由に、現代の教育問題とそれを取り巻く社会の現実について考えるための手がかりを提供する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・個人と社会にとっての教育の役割について、関心をもち、広い視点で考えることができる。
 ・青少年の成長発達に寄与する教師の役割について、理論的知識や過去の教育思想をふまえつつ、自分なりの言葉で表現できる。
 ・日本の教育をめぐる現状や課題(その概要)について、専門的見解をふまえながら説明できる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業参加度(コメントペーパー、リフレクションシートの提出)、課題レポート、試験の成績に基づいて、総合的に判断する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ①使用教科書については、初回の授業時に指示する。
  なお、授業中に資料を配付するので、各自ファイルしておくこと。
 ②課題レポート作成のための課題図書等についても、第1~第2回の授業において提示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ①リフレクションシートを配布するので、各自毎回の「授業のキーワード」「要点」等を自由に書き留め、授業終了後にふり返ること(授業中、提出を求めることがある)。
 ②授業で配布する「参考文献リスト」をもとに、本授業の内容に関連する図書を読み進めること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ①理由もなく第1、2回の授業に欠席すると、履修方法や課題提出に関する重要な情報を聞きそびれてしまい、ひいては評価に大きく影響するので注意すること。
 ②試験は、毎回の授業に出ていなければ解けない問題をだす。板書やスライドの内容について、こまめにノートをとることが求められる。
 ③授業内容についての質問などは、オフィス・アワーを利用するのもよい。気軽に訪ねてください。(9号館2階・研97)
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション ―受講にあたっての注意、課題提出方法―
【第2回】
 「教育」のステレオタイプを疑う
【第3回】
 「教育」の意味を考える
【第4回】
 「学校」とは何か(1) ―学校の成り立ちから近代学校の展開まで―
【第5回】
 「学校」とは何か(2) ―日本の学校、昔と今―
【第6回】
 公教育・学校教育を支える思想(1) ―近代の教育思想―
【第7回】
 公教育・学校教育を支える思想(2) ―近代批判の教育論―
【第8回】
 教育課程・教科書とは
【第9回】
 「授業」と「学び」をめぐる理論(1) ―授業様式・教材―
【第10回】
 「授業」と「学び」をめぐる理論(2) ―新たな学びの創造―
【第11回】
 子どもの能力と評価
【第12回】
 青年期教育・生涯学習
【第13回】
 現代における教育の諸課題 ―学力、貧困・格差、いじめ・不登校―
【第14回】
 教師の仕事と学校教育の可能性
【第15回】
 まとめと評価