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授業の内容(Course Description) |
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自国の歴史に無関心な国民には誇りがない。日本通史を虚心坦懐な姿勢をもって学ぶことによって、先人たちが真摯な努力によって築き上げてきた日本の「歴史と伝統」を正しく把握することができる。 授業内容は、春季に我々に身近な近・現代史を先に取り上げ、日本の富国強兵に始まった国家の近代化の過程及びその結果が招いた太平洋戦争の敗戦、さらに戦後復興から今日に至るまでの連綿とした問題の所在とそれらの歴史的意義を把握する。秋季の講義において、それらのルーツを古代以降に遡って訪ね、国家形成過程を通じて、日本人及び人間の本質に迫りたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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一般教養として広く日本の歴史と伝統を虚心坦懐に学び、一言で言えば、“己れ自身を知る”ことに役立てて欲しい。自己を知ることは相手、社会、国家、国際関係を知る上での基本である。自他は相互作用によってそれぞれが鮮明になる。歴史を過去のこととして葬るのではなく、過去の精緻な観察によってこそ、現在が明確に理解・認知されることを把握して欲しい。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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数回、時間内にミニテストを行うと同時に、最終的にテストをもって総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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① 講義テキストはその時間に配布する。 ② 参考文献: * 佐々木潤之助他『概論 日本歴史』(吉川弘文館) * 笹山晴生『古代国家と軍隊』(中央公論社、昭和60年) * 武光誠『日本史の全貌』(青春出版社、2004年) * 黒野耐『日本を滅ぼした国防方針』(文芸春秋、平成14年)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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* 期間中に適宜ミニテストを行なうので学生は教員から紹介された資料・図書を事前に勉強しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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歴史に対する関心度は国民的な知的水準を諮る大きなパラメータである。学生は、他人事ではなく、このことを自分のこととして良く自覚し、先輩・先人たちがどのようにしてこの国の独立を守り、国の運営をしてきたかを真剣に学び、人間の本質を把握して欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション(授業目的、到達目標、講義内容の説明等) (注)過去における日本という国の長所・短所を客観的且つ具体的に学び取ることによってはじめて、我々が立脚している現在の日本社会と、当時のそれとの間に存在する著しいノウハウの格差を知り、その意義を自覚することができる。それこそ時空を越えた日本人としてのアイデンティティと誇りの根源である。本当の愛国心は上からの押し付けではなく、自ら具体的に学び取られたものである。 【第2回】 古代国家の成立 【第3回】 律令国家の形成と展開 【第4回】 摂関政治・院政と地方社会 【第5回】 中世社会の成立と展開 【第6回】 内乱と一揆の時代 【第7回】 中世の文化 【第8回】 織豊時代 【第9回】 江戸幕府の成立と鎖国形成 【第10回】 幕藩体制の確立 【第11回】 幕藩体制の動揺 【第12回】 開国と幕藩体制の崩壊 【第13回】 近世の文化 【第14回】 古代・中世・近世を通観し、「国家形成とは?」、「日本の軍隊の役割」、「近代以降に与えた影響」 【第15回】 まとめ(日本の国家基盤、日本人)
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