1. |
授業の内容(Course Description) |
|
現代の学習心理学を代表する実験行動分析学の枠組から,学習すなわち行動変容の法則について,基本的な用語と概念,古典的な実験の意義,重要な現象について講義する。春学期の『学習心理学基礎論』では,主にオペラント条件づけについて初学者を対象に初歩から解説する。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
実験行動分析学の基本用語と概念,代表的な実験例の意義を理解する。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
学期末試験の成績のみで成績を決める。試験には所定の持ち込み用紙だけの持ち込みを認め,持ち込み用紙の内容30点,事前予告問題20点を含め,100点満点で評価する。配布資料,参考書類の持ち込みは認めない。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で役立つであろう。 メイザー J. E. 磯 博行・坂上貴之・川合伸幸 (訳) (1996). 『メイザーの学習と行動』 二瓶社 実森正子・中島定彦 (2000). 『学習の心理: 行動のメカニズムを探る』 サイエンス社 小川隆 (監修)・杉本助男・佐藤方哉・河嶋 孝 (共編) (1989). 『行動心理ハンドブック』 培風館
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
毎回の授業のテーマについて予習し,基本的概念と専門用語については一通り理解をしておくこと。授業後はノートを整理し,参考文献等を参照しつつ,毎回の講義内容を確実に理解すべく十分な復習を行うこと。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
実験行動分析学の重要な研究テーマについては秋学期の『基礎行動分析学』で更に堀り下げた検討を行なうので,実験行動分析学に興味のある学生は併せて受講することが望ましい。実験行動分析学の応用に興味を持つ学生は『応用行動分析学』も併せて履修すること。講義を理解するには予習と復習は不可欠である。尚,授業中の私語には厳しいペナルティを課す。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 心理学おける行動研究の歴史 【第2回】 行動を科学的に研究すること: 科学とは何か?なぜ行動に注目するのか? 【第3回】 行動の分類と基本単位: レスポンデント行動とオペラント行動 【第4回】 オペラント行動の原理: オペラント随伴性 【第5回】 強化スケジュールと消去 【第6回】 選択行動と定量的行動分析 【第7回】 回避と罰 【第8回】 刺激性制御: 般化と弁別 【第9回】 刺激性制御と概念行動 【第10回】 等価関係 【第11回】 言語行動と等価関係 【第12回】 オペラント行動としての言語行動 【第13回】 機能と随伴性による言語行動の分類 【第14回】 言語行動としての意識: 私的出来事のタクト 【第15回】 言行一致
|