Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
セミナー I 江原 裕美
必修  2単位
【外国語】 11-1-1410-0087-15A

1. 授業の内容(Course Description)
 ラテンアメリカ諸国はヨーロッパのイベリア文化、先住民文化、アフリカから持ち込まれた文化、さらに19世紀以降の移民(日本移民も含む)が持ち込んだ文化が混ざり合い、まさに未来的な「混血」文化を擁している。日本と対極的な文化を持ちながら、移民のつながりでは日本と最も近いというユニークな関係を持つこの諸国は知れば知るほど尽きない魅力をたたえている。同時に「発展途上国」としての一面も持ち、社会の「発展」について考えるための重要な材料をも提供している。
 本授業では、グローバルとローカル、そして日本との関係という視点から、ラテンアメリカの社会、政治、文化の扉を叩き、激動する世界の動きの一端に触れてみたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ラテンアメリカ地域を深く知るため、各分野の概要について理解する。また自分が興味を持つテーマを発見して自ら調べ、教室で発表できる力をつける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 テスト70%、出席30%。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:国本伊代・中川文雄編『ラテンアメリカ研究への招待』新評論。
 (特に初めの頃の授業に用いる予定。教育についてはあまり触れられていないが、ラテンアメリカを知る上で大変良くできている本なので1冊持っていても損はない。あとで随時参照することができ、役に立つはずである。その後のテキストは随時指示する。)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストの該当箇所を授業前に読んでおくこと。また授業後は、わからなかったところ、もっと知りたいことなどを図書館等を使ってさらに調べる。こうした積み重ねが重要である。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 もし可能ならば江原による『スペイン語購読』も同時に受講することが望ましい。
 積極的に出席し、自分の興味あるテーマを見つけてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 今期の授業の目的と進め方
 教科書、参考書、評価の方法について
【第2回】
 ラテンアメリカへの視点1
 名称と定義、地理、人種、人口
【第3回】
 ラテンアメリカへの視点2
 社会と階級
【第4回】
 ラテンアメリカへの視点3
 ラテンアメリカ政治の特徴と現状
【第5回】
 ラテンアメリカへの視点4
 経済の成り立ち
【第6回】
 ラテンアメリカへの視点5
 都市化の進展
【第7回】
 ラテンアメリカへの視点6
 民族と言語
【第8回】
 ラテンアメリカへの視点7
 宗教と教育
【第9回】
 ラテンアメリカへの視点8
 女性、ジェンダー
【第10回】
 ラテンアメリカへの視点9
 文化 多様な展開1
【第11回】
 ラテンアメリカへの視点10
 文化 多様な展開2
【第12回】
 ラテンアメリカへの視点11
 国際関係 
【第13回】
 ラテンアメリカへの視点12
 日本との関係
【第14回】
 これまでのまとめと自分の関心テーマ深める
 ライブラリー・ワーク
【第15回】
 個人の発表
 これまでのまとめ
 世界の中でのラテンアメリカ1
  経済社会統計を読む
 世界の中でのラテンアメリカ2
  教育統計を読む
 ラテンアメリカの教育制度1
  幼児教育、就学前教育
 ラテンアメリカの教育制度2
  初等教育
 ラテンアメリカの教育制度3
  識字教育、成人教育
 ラテンアメリカの教育制度4
  中等教育、職業教育
 ラテンアメリカ社会と教育について考える
  個人の発表