Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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卒業セミナー I 三村 明
選択必修  2単位
【外国語】 11-1-1410-0514-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 映画の中で使われる既存のポップ・ミュージックに着目しながら、映画とポップ・ミュージックという二つのメディアの働き方を分析していく。
 映画とポップ・ミュージックは二十世紀に花開いた現代大衆文化産業の中心と言える。映画の中で流れる音楽は主としてクラシックの表現を用いて作られることが多かった。しかし、60年代後半以降ポップ・ミュージックを利用するケースが増えてきている。特に、すでに多くの観客が知っている曲を個々の場面で利用する場合には、「すでに知られている」こと自体がその場面での意味を生み出している。
 セミナーIでは、タイプの違う2本の映画を見ながら、音楽がその場面でどのような意味を生み出しているのかを考えていきたい。なお、歌詞のテクストは授業開始時に配布する。取り上げる映画は図書館などで見られるようにあらかじめ手配しておく。また、映画で使われている歌については、まとめて聞くことができるようにしておく。
 毎回2名による発表を予定しているが、場合によっては3名が発表することも考えられる。発表の前には、事前指導を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.歌詞を正確に読み理解する。
 2.映画の場面を注意深く見て理解する。
 3.その場面での曲の印象を明確に言語化する。
 4.歌詞やミュージシャンのイメージなどを場面と関連させて、その場面での効果を考察する。
 5.自分の考えを、配付資料を使って、適確に説明する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業中の発表40%、学期末のリポート40%、発表に対する参加(質問など)20%の比重で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考書
  ルイス・ジャネッティ (2003)『映画技法のリテラシーⅠ』堤和子ほか訳、フィルムアート社.
  大日方俊子 (2009)『知ってるようで知らない映画音楽おもしろ雑学事典』ヤマハミュージックメディア.
  Kalinak, Kathryn (2010) 『Fim Music A Very Short Introduction』Oxford UP.
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 次回の授業で取り上げる曲と場面は事前に必ずチェックしておく。歌詞は必ずしっかりと読んで、自分なりの意見を持って授業に臨む。発表担当者は、事前に指導を受ける。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 映画も音楽もそれぞれなじみやすい表現メディアだが、それだけに「なんとなく」で済ませてしまうことが多くはないか。この授業では、その「なんとなく」をあらためて掘り返し、じっくり分析していく。各自が自分の意見を持って、それを突き合わせていくことで、曖昧な印象や思い込みは対話を通じて明確な理解へと変わっていく。発表はそのための第一歩であって、ゴールではない。発表が対話を導き出すよう参加してもらいたい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 〈授業計画は変更する場合があります〉
【第1回】
 導入
【第2回】
 デモンストレーション
【第3回】
 映画1 発表 (1)
【第4回】
 映画1 発表 (2)
【第5回】
 映画1 発表 (3)
【第6回】
 映画1 発表 (4)
【第7回】
 映画1 発表 (5)
【第8回】
 映画1 発表 (6)
【第9回】
 映画2 発表 (1)
【第10回】
 映画2 発表 (2)
【第11回】
 映画2 発表 (3)
【第12回】
 映画2 発表 (4)
【第13回】
 映画2 発表 (5)
【第14回】
 映画2 発表 (6)
【第15回】
 まとめ
 ☆取り上げる映画は検討中です。授業開始時に発表します。