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授業の内容(Course Description) |
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前期に引き続き、講義は、労働基準法を中心に取り上げつつ、労働法の基本的知識の涵養を目的とする。学生諸君が将来社会人となり、労働関係諸問題に直面したとき、適切・妥当に解決できるような知識を少しでも多く身につけると共に、生起する諸問題に対応できるような実務的感覚も磨いていく。働く場が人から成り立っていること、それがどのように労働法と関連するのかを学び、問題点についての解決策を探る。実施されている裁判員裁判制度についても触れる。 また、講義ではOHCを使用したり、労働に関する諸問題を設例形式で取り上げ解説をしていく。適宜、講義中に小テストを行い、講義の理解度を確認すると共に、現実に起きている問題について考える時間を取り、労働問題を解決していく力を養うこととしたい。 労働法Ⅰは比較的に総論を、労働法Ⅱは比較的に各論を中心に取り上げることとする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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裁判例の分析を含め、個別労働関係の基本問題について理解できるようにする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験の成績及び出席数。出席すべき講義の3分の2以上出席しなければ、受験資格はないものとする。 レポート等による補完・救済などはしないので特に注意されたい。 講義は開始時間と同時に始めるので、遅刻は厳禁である。遅刻・欠席等に正当な理由がある場合は証拠資料をもって証明することを求めている。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは、後藤 邦春 著 『労働法講義』(平成20年度版)を使用する。 参考書は、後藤 邦春 著 『問答式法律相談』(平成18年度版 労働法編)を使用する。 その他の参考文献は、適宜、授業中に紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストの該当箇所を精読すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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労働法における諸問題のうち特に個別労働紛争を中心にして授業を進めるものであるから、学生諸君が社会人として、将来、労働契約関係に入る際に必ずや参考になるものと考える。そのつもりで履修されたい。 アルバイトは、労働基準法上の労働者か、労働者ならどのような権利保障を受けられるかなどについては前期で十分に学んだが、現時点では、完全に理解できるようになっていることと考える。 これらのことを踏まえて、更に後期では労働時間、賃金等の重要な労働条件について学んでいく。 労働法IとIIを連続して履修することが望まれる。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 労働法を学ぶ目的(前期定期試験問題を使いながら、答案の作成を学ぶ。) 【第2回】 労働法講義の進め方 【第3回】 労働者及び使用者の概念、その法律関係について 【第4回】 採用の自由、採用の内定、内定取消し等について 【第5回】 試用期間、本採用の拒否について 【第6回】 労働契約について 【第7回】 就業規則、労働協約、労働慣行について 【第8回】・【第9回】 賃金について 【第10回】・【第11回】 労働時間について 【第12回】 休憩、休日、休暇について 【第13回】 退職・解雇・懲戒について 【第14回】 労働組合、その他の関連法規について 【第15回】 まとめと後期の総復習(なお、後期中にDVDを鑑賞する機会を設けたい。)
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