Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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比較経済発展史特講 II 廣田  功
選択  2単位
【経営学専攻】 11-1-1110-1865-18A

1. 授業の内容(Course Description)
 市場以外のさまざまな制度による調整に支えられて初めて市場経済は機能する。したがって「資本主義の多様性」の議論が指摘するように、現実の市場経済は多様な形態をとって存在してきた。また、これらの制度やその基礎にある人々の価値観や理念は、長い歴史の中で培われてきた。この講義では、こうした観点から、封建制から現代まで、市場経済の成立・発展のいくつかの画期に焦点を置いて、英・仏・独・米・日の5カ国をとりあげて、経済発展の歴史を比較考察する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 かつてあらゆる国の資本主義は英米型の自由競争的資本主義モデルに収斂すると、多くの人が信じていた時期があった。しかし近年の現実は、それが事実に反することを示した。この講義の目標は、現実の経済発展の歴史が常に多様であったことを示し、それを通じて、世界は多様な資本主義から構成されていることを認識することである。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(出席・質問等)40%、定期試験60%で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。
 参考文献:『比較経済発展論』(斎藤修著・岩波書店);『世界経済の歴史』(金井・中西・福沢編・名古屋大学出版会);『西ヨーロッパ工業史』(D.ランデス・みすず書房)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前回の講義の復習をして、講義に臨むこと。また、必要に応じて参考文献の該当箇所を指摘するので予習して講義に臨むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 毎回質問時間を設けるので、積極的に質問するように心掛けてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 第1次大戦期の戦時経済体制の比較I
【第2回】
 第1次大戦期の戦時経済体制の比較II
【第3回】
 1930年代不況と自由主義の修正I
【第4回】
 1930年代不況と自由主義の修正II
【第5回】
 戦後改革とアメリカナイゼーションI
【第6回】
 戦後改革とアメリカナイゼーションII
【第7回】
 戦後改革とアメリカナイゼーションIII
【第8回】
 戦後改革とアメリカナイゼーションIV
【第9回】
 戦後高度成長期の国際比較I
【第10回】
 戦後高度成長期の国際比較II
【第11回】
 戦後高度成長期の国際比較III
【第12回】
 戦後高度成長期の国際比較IV
【第13回】
 グローバリゼーションへの対応I
【第14回】
 グローバリゼーションへの対応II
【第15回】
 グローバリゼーションへの対応III