Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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知的財産法B
(知的財産法)
山根 裕子
選択  2単位
【法律】 11-1-1210-3087-02

1. 授業の内容(Course Description)
知的財産権保護の歴史を学び、主な知的財産権について基礎的な知識を取得する。その上で、市場メカニズムを通したイノベーション促進手段としての特許保護等の経済・社会的役割について考える。さらに、知財保護に関する国際条約の内容について学び、グローバルな知的財産権保護に関連する諸問題についても検討する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
特許、著作権、営業秘密、商標等、知的財産権の保護制度の内容と権利行使について基礎的な知識を得る。知財と産業や文化との関連について考え、グローバルな知的財産権保護が多様な国際経済・社会に与える影響に関しても理解を深める。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
学生と相談の上、短いレポートあるいは授業内試験のいずれかにする。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
角田 政芳, 辰巳 直彦 『知的財産法』 第5版 (有斐閣アルマ)
山根裕子『知的財産権のグローバル化』(2008年、岩波書店)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
知的財産権と産業、社会、文化に関する記事に関心をもつ。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
知財保護の文化的・経済的役割について考えてみる。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
1. 知的財産権とは何か
1.1 特許保護の理由
1.2 特許権の取得と効力
1.3 特許権と研究・開発
1.4 特許権と産業(工業、バイオ技術、農業等)
1.5 著作権・著作隣接権
1.6 著作権と文化的産業及びメディア
1.7 商標権の目的
1.8 商標権と通商
1.9 営業秘密とは何か
1.10 営業秘密の保護と産業
1.11 地理的表示の意義と役割

2.知的財産権の国際ルール
2.1 国際知財保護協力の意味
2.2 WIPO条約とTRIPS協定
2.3 国際的に保護される権利と行使のルール
2.4 国際ルールと多様な国際経済社会