Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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機械力学1(Mechanical Dynamics 1) 西脇 正明
3年 前期 専門基礎科目必修 2単位
【機械・前】 12-1-0199

1.
授業目標
機械と関わりの深い振動現象は、機械・構造物が繰り返し負荷を受けて破壊したり、自動車の乗り心地が悪かったりするなどの問題に対して、機械・構造物を設計改良するための重要な基礎工学です。本講義は授業計画に掲げるように、質点・ばね・減衰からなる簡単なモデルを用いて、自由振動、固有振動数、強制振動、共振など振動学の基礎を習得し、基礎的な原理と法則を十分理解することを目標とします。
2.
授業概要
機械振動学の基礎として1自由度の振動を取り扱います。質点・ばね・減衰からなる簡単なモデルを用いて、自由振動、固有振動数、強制振動、共振など振動学の基礎を学習します。
3.
準備学習(授業時間外の学習)
「毎回の授業の前に前回の授業の内容を復習しておくこと」
「毎回の授業範囲を予習し、事前に読んでおくこと」
4.
授業計画
講義のほかに演習も行って理解を深めます。
①振動の事例紹介(機械と振動、モデル化、振動解析の手順)
②振動の基礎-1(単振動と調和振動、調和振動のベクトル表示と複素数表示)
③振動の基礎-2(調和振動の合成、フーリエ級数)
④1自由度系の自由振動-1(不減衰系の自由振動、固有振動数と周期)
⑤1自由度系の自由振動-2(等価系とエネルギ法)
⑥1自由度系の自由振動-3(粘性減衰系の自由振動)
⑦1自由度系の自由振動-4(クーロン摩擦による減衰系の自由振動)
⑧演習
⑨1自由度系の強制振動-1(不減衰系の強制振動、応答曲線と共振)
⑩1自由度系の強制振動-2(粘性減衰系の強制振動、クーロン摩擦系の強制振動)
⑪1自由度系の強制振動-3(不釣合い外力による強制振動、変位入力による強制振動、振動伝達と防振)
⑫1自由度系の強制振動-4(任意外力加振と過度応答、振動伝達と防振)
⑬ラプラス変換による振動解析
⑭ロータ系の振動
⑮定期試験、まとめ
5.
成績評価の方法、基準
定期試験による評価を中心に、演習の成績も考慮して評価を行います。
6.
使用テキスト及び使用教材
教科書:新・数理/工学ライブラリ[機械工学=5]「機械振動学」
岩田佳雄、佐伯暢人、小松崎俊彦 共著 数理工学社
参考書:「工業振動学 第2版」
中川憲治、室津義定、岩壷卓三 共著 森北出版
参考書:学生のための機械工学シリーズ1「機械力学‐振動の基礎から制御まで‐」
日高照晃、小田哲、川辺尚志、曽我部雄次、吉田和信 共著 朝倉書店
7.
その他
授業開始毎に出欠を取ります。定期試験の有資格は2/3以上の出席が必要となります。
教科書、ノートは毎回必携してください。