Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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技術業倫理(Engineering Ethics) 松島 隆裕
2年 前期 専門科目選択 2単位
【航空・前】 12-1-0279

1.
授業目標
科学技術の発展過程と現代の科学技術が直面する諸問題を技術者的立場から理解を深めていくことが目標です。
 現代は、建築士による耐震強度偽装、食品会社における不適切な衛生管理など、技術者の倫理が問われる事故が相次いています。そこで専門的責任を負う技術者には、技術者に求められる厳しい倫理があります。技術者として直面する倫理的問題にふれ、技術者のあるべき姿を考えて、自分で悩んでみることがまず大切です。
2.
授業概要
(1)技術者として考えるべき問題の概要が明らかになります。
(2)現代の科学技術がかかえている問題を理解します。
(3)技術者として直面する倫理的問題を考えてみます。
(4)重大事故や失敗事例などから自分ならどうするかを考え、悩むことを実践します。
3.
準備学習(授業時間外の学習)
 1.使用テキストの該当箇所(そのつど指示します)を読んでおいてください。
 2.授業終了時に課題を提示する場合は、その課題についてのレポートを作成してください。
3.テキストと教材などを参考に次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味などの理解に努めてください。
4.
授業計画
【第1回】
 なぜ技術業倫理を学ぶか?
【第2回】
 技術業倫理で何を学ぶか?
【第3回】
 近代の科学技術とは
【第4回】
 個人の幸福と社会の幸福
【第5回】
 技術者に求められる倫理
【第6回】
 核の時代と人間
【第7回】
 応用倫理学を考える
【第8回】
 新しい倫理の課題
【第9回】
 日本のものづくりと職人の技
【第10回】
 地域とともに生きる
【第11回】
 重大事故・失敗事例1
【第12回】
 重大事故・失敗事例2
【第13回】
 重大事故・失敗事例3
【第14回】
 重大事故・失敗事例4
【第15回】
 まとめ、どのような技術者になるか
5.
成績評価の方法、基準
定期試験は実施しません。授業時数の2/3以上出席した学生について、授業での発表内容、提出物の得点などを総合して評価し、60点以上を合格とします。
 提出レポートについては下記の設定基準で内容を評価します。
  1.レポートとしての書式が正しい。 2.課題の内容を理解している。 3.論理的に記述されている。
  4.自分の言葉で記述している。 5.結論が明確である。
6.
使用テキスト及び使用教材
使用テキスト:松島隆裕編『技術者倫理』(学術図書出版社)ISBN4-87361−776−6 C3012(2000円+税)
教材(参考書):松島隆裕編『技術者入門』(学術図書出版社)ISBN4−87361−775−8 C3012(1800円+税)
  他に独自の教材を配布します。
7.
その他