1. |
授業目標 |
|
近年の分子生物学の発展により、植物の様々な生命現象が分子レベルで解明されてきています。本科目では、植物生理学分野に重点を置き、植物の種子発芽と生長、花成、光合成、および環境応答などについて、最新の研究紹介をまじえて講義を行います。それにより、植物という生物を化学や遺伝子といった分子レベルで理解する手法を学びます。また、その応用例である遺伝子組換え植物などのバイオテクノロジーについて正しい知識を身につけ、その応用性について考察できる力を身につけます。
|
2. |
授業概要 |
|
まず、植物の構造と機能について概説します。次に、植物の種子発芽と生長を制御する仕組みについて解説します。そして、植物という生物にとって大切な器官である「花」について、その構造や生殖の仕組みなどを解説します。また、根を張って動けない植物が、様々な環境変化に適応するしくみについて解説します。さらに、植物の重要な働きの一つである光合成をはじめとして、植物が行うエネルギー代謝について説明します。最後に、現代社会の食料・エネルギー問題における植物バイオテクノロジーの役割と、最新の植物分子生物学の研究について学習します。
|
3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
|
「分子遺伝学」「植物生理化学」の内容をよく理解しておくようにしてください。 また、授業で使用したスライドはLMSに掲載するので、講義の復習に利用してください。
|
4. |
授業計画 |
|
第 1回:イントロダクション 第 2回:植物の生命現象と遺伝子 第 3回:植物の構造と機能 第 4回:種子の休眠と発芽(1) 第 5回:種子の休眠と発芽(2) 第 6回:栄養生長(1) 第 7回:栄養生長(2) 第 8回:花成と生殖(1) 第 9回:花成と生殖(2) 第10回:光や重力に対する応答(1) 第11回:光や重力に対する応答(2) 第12回:乾燥や低温などのストレスに対する応答 第13回:エネルギー代謝 第14回:植物バイオテクノロジー 第15回:最新の植物分子生物学
|
5. |
成績評価の方法、基準 |
|
レポートと定期試験で評価します。 2/3以上の出席をしていない場合は、定期試験を受験できません。
|
6. |
使用テキスト及び使用教材 |
|
テキストは特に定めません。毎回プリントを配布します。 授業で使用したスライドは、LMSにアップします。
|
7. |
その他 |
|
より深く学びたい人向けの参考書として、以下の二冊をあげておきます。 小柴共一・神谷勇治 編 『新しい植物ホルモンの科学(講談社)』 小柴共一 他編 『植物ホルモンの分子細胞生物学(講談社)』
|