1. |
授業目標 |
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本講義は、超伝導の最先端応用技術である脳計測技術(具体的には、MRI、f-MRI、MEG 等の静的、動的断層映像技術)の解説から始まり、脳機能イメ−ジング、脳機能マッピング等について、解説します。また、そういった実測的手法から得られた大脳皮質のコラム構造、同期的振動と、意識活動との関連などについて解説し、脳全体の構造や、意識活動のしくみについて、理解することを目標とします。
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2. |
授業概要 |
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超伝導を用いた最先端脳計測技術(MRI、f-MRI、MEG等)の解説、脳機能マッピング、大脳皮質のコラム構造、同期的振動と、意識の起こりとの関係等を中心に解説していきます。 また、脳幹、大脳辺縁系、大脳皮質の相互関係等についても触れ、生命維持、本能、知的活動等の関連について解説します。さらに、ニュ−ロコンピュ−タや学習認識システム等、脳と電子情報技術との境界分野についても解説します。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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授業終了時に準備学習のための課題を伝えますので、自主的に学習しておいてください。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】 序論 脳研究の歴史、脳の基本構造、超伝導と脳計測技術の出現、各種脳機能イメ−ジング 【第2回】 脳の基本構成、ニュ−ロンの構造とパルス信号伝達のしくみ、シナプス 【第3回】 大脳、大脳辺縁系と大脳基底核、脳幹の役割 【第4回】 大脳の4領域(前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉)の役割 【第5回】 超伝導と脳計測技術 核磁気共鳴によるMRI 【第6回】 動的計測f-MRIの原理 【第7回】 各種脳機能イメ−ジング(X線CT、PET等)のしくみと特徴 【第8回】 超伝導量子磁束干渉効果による 最先端脳計測 MEG 【第9回】 ブレインマッピング、体性感覚野と運動野の連携、意識活動と動的断層映像 【第10回】 視覚的認識、網膜の構造、並列処理、脳でのパタ−ン認識とデジタル画像処理 【第11回】 内耳や脳での音声認識のしくみ コンピュ−タでの音声認識との比較 【第12回】 大脳皮質のコラム構造と同期的振動、意識の発生 【第13回】 連合野と高次機能 【第14回】 ニュ−ロコンピュ−タ、人工知能、学習認識システム、脳と電子情報技術との境界分野 【第15回】 脳研究の未来像、人工脳の可能性等
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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液晶プロジェクタを多用して、視覚的な授業を行う。 評価は期末試験中心だが、出席も重視します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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テキスト 「目で見る脳とこころ」松沢大樹著 NHK出版 参考書・参考資料等 「脳から心へ」宮下司、下條信輔 岩波書店 「絵で見る脳と神経」馬場元毅 医学書院・「超伝導エレクトロニクス」原 宏 オ−ム社 「脳をつくる」(ロボット作りから生命を考える)中野馨著 共立出版社
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7. |
その他 |
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LMSも活用
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