Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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地域産業論Ⅰ(Regional Economy StudiesⅠ) 金子 弘道
2年 前期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・前】 12-1-0819

1.
授業目標
地域社会にとって経済基盤になる地域産業は重要です。しかし、経済のグローバル化や円高で企業の地方工場などは海外移転が進み、地域産業の空洞化が目立ってきました。地域産業の再生には地域が自ら新たな産業を興していくことが求められています。この授業では地域産業の成り立ちから現状を分析し、地域産業再生のために何が必要か理解を深めることを目標にします。
2.
授業概要
1990年代以降、先進国では国民経済の発展には地域経済の安定が欠かせないという認識が広がり、地域産業のあり方が注目されています。しかし、日本では生産拠点の海外移転による空洞化、産業構造の転換による工場閉鎖などで産業が存亡の危機に陥った地域も少なくありません。この7授業では地域産業の形成、衰退要因を分析し、産業高度化の道を探ります。まず、地域の経済データを使って地域産業が形成された地理的、歴史的要因を探り、地域産業の重要性を理解します。次いで地域産業を活性化するための新たな動きを探っていきます。
3.
準備学習(授業時間外の学習)
①新聞やテレビ、インターネットで地域産業関連のニュースを積極的に調べてください。
②授業では産業が集積する全国各地の地名が登場します。日頃から地図帳などで場所や産業の種類などを調べる習慣をつけてください。
4.
授業計画
第1回目 地域と産業
第2回目 産業立地と地域産業政策
第3回目 グローバル化と地域産業
第4回目 高齢社会と地域産業
第5回目 産業集積の形成と地域産業の連携
第6回目 都市型工業集積の構造転換
第7回目 企業城下町型産業集積の構造転換
第8回目 地方圏の工業集積の構造
第9回目 地方中枢都市の構造転換
第10回目 社会的分業と産地型集積~イタリアの産業集積
第11回目 地域産業のイノベーション~地域ベンチャービジネス
第12回目 知的クラスター
第13回目 内発的地域振興策
第14回目 農商工連携と地域産業振興
第15回目 地産地消と地域産業振興
5.
成績評価の方法、基準
定期試験とレポート、ミニテストなどで評価する。
6.
使用テキスト及び使用教材
テキストは使わない。毎回、プリントを配布します。
 参考書は「新地域産業論」(伊藤正昭著、学文社)
7.
その他
授業のレジュメは私のホームページに掲載しますので、予習に役立ててください。