1. |
授業目標 |
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教育課程(カリキュラム)のあり方・歴史・現状・課題についての基礎的知識・概念を身に付けます。学習指導要領の歴史・構造を十分に理解し、教員志望者として学習指導要領に基づき、児童・生徒の学びを保障する教育課程(カリキュラム)を編成できるレベルを目指します。
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2. |
授業概要 |
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小中高それぞれの学校において、教育活動の全体計画であり、「学びの経験」「学びの履歴」である教育課程(カリキュラム)を編成する際の基本問題について、基準としての学習指導要領とりわけ新学習指導要領の内容を踏まえて考察を進めます。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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新聞を読み、テレビやラジオのニュースに出てくる教育関係の話題に関心を持つことを薦めます。できれば新聞記事をスクラップする(切り抜く)とよいでしょう。図書館にある教育関係の雑誌や単行本に目を通し、書店で教育関係の本を手に取ってください。授業時に遅刻と私語をしないようにしてください。授業の中で4人グループになってもらい、資料をグループ内で音読します。最初は慣れないでしょうが、こうすると資料が自分で読めるようになります。よろしくお願いします。
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4. |
授業計画 |
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【第 1回】 オリエンテーション ・授業の目的と内容、授業の進め方・受け方 ・シラバスの内容、テキスト・参考文献の紹介、評価の仕方など、 ・教育課程(カリキュラム)とは何か? 【第 2回】 ・事例研究(1)中学校『学校要覧』を読む。 【第 3回】 ・事例研究(2)高等学校『学校要覧』を読む。 【第 4回】 ・事例研究(3)中等教育学校『学校要覧』を読む。 【第 5回】 ・教育目標、構造、履修原理はどこにあらわれているか? ・前提としての生徒、地域、学校の特色はどこにあらわれているか?。 【第 6回】 ・教育条件としての施設・設備にどのようなものがあるか? ・学校教育法施行規則の規定とどんな関係にあるか? 【第 7回】 ・中学・高校時代の教育課程(カリキュラム)を復元し、受けてきた教育課程(カリキュラム)を振り返る。 【第 8回】 ・小学校新学習指導要領をグループで音読し、特色を挙げてゆく。 【第 9回】 ・中学校新学習指導要領をグループで音読し、特色を挙げてゆく。 【第10回】 ・高等学校新学習指導要領をグループで音読し、特色を挙げてゆく。 【第11回】 ・新学習指導要領総則「第1款 教育課程編成の一般方針」をグループで音読し、内容を整理する。 ・新学習指導要領総則「第2款 各教科および科目の単位数等」をグループで音読し、内容を整理する。 【第12回】 ・新学習指導要領総則「第3款 各教科・科目の履修等」をグループで音読し、内容を整理する。 ・新学習指導要領総則「第4款各教科・科目、総合的な時間および特別活動の授業時数等」をグループで音読し、内容を整理する。 【第13回】 ・教育課程(カリキュラム)と学力問題 【第14回】 ・21世紀の教育を担う教育課程(カリキュラム)編成の哲学とは何か? 【第15回】 ・定期試験、まとめ
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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平常点(授業への参加度合い・レポート)70% 期末試験30%
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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資料を配付し、授業の中で本を紹介するので読んでください。
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7. |
その他 |
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参考書・参考資料等 文部科学省発行『中学校学習指導要領』 文部科学省発行『高等学校学習指導要領』 佐藤学著『授業を変える 学校が変わる 総合学習からカリキュラム)の創造へ』(小学館) 佐藤学著「教育方法学」(岩波書店) 安彦忠彦著『改訂版 教育課程編成論 学校は何を学ぶところか』(放送大学教育振興会)
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