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授業の内容(Course Description) |
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ミクロ経済学の基礎となる需要・供給分析の基礎を学習し、合わせて現実の経済問題への適用例を学ぶことを目的とする。 第一に、市場の基本的な機能について学習する。まず需要曲線、供給曲線を学び、そして需要と供給を一致させる市場の価格メカニズムを学習する。さらに需要と供給の弾力性の概念を習得し、市場のショックや政策が市場均衡に影響する程度にそれらが如何に影響するかを学習する。 第二に、市場の効率性を分析し、それを用いて市場の経済厚生分析を行う。まず生産者余剰、消費者余剰を学習し、総余剰の概念を学習する。その上で市場均衡のパレート効率性を学習する。続いて、総余剰という観点から、様々な経済問題について経済厚生分析を行う。まず国際貿易の利益・関税政策の効果を分析する。また、課税の市場への影響についても分析を行う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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需要曲線・供給曲線・総余剰など、市場の機能をミクロ経済学的に理解するために必要な基本的手法や概念を確実に習得することを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期内試験、および授業中の発言と小テスト(4回を予定)から評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:グレゴリー・マンキュー『経済学 I ミクロ編』 第2版 東洋経済新報社、2005年。 参 考 書:伊藤 元重『ミクロ経済学』 第2版 日本評論社、2003年。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義ノートを読んで予習しておくことが望ましい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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内容は必ずしも平易ではないが毎回出席していれば十分理解できるものである。現実問題に関心があり、かつそれを考えるために経済学の基礎をしっかり学ぼうという意欲を持った学生の参加を望む。成績評価は厳しいので注意すること。 第2回の授業で講義ノートを全て配布する。それ以降は配布を予定しないので注意すること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業ガイダンス 【第2回】 第1章 需要・供給分析 第1節 需要曲線と供給曲線:市場の機能 需要曲線を学ぶ 【第3回】 (続き) 供給曲線を学ぶ 【第4回】 (続き) 市場均衡と市場の機能について学ぶ 【第5回】 第2節 需要・供給と弾力性 需要と供給の価格弾力性、所得弾力性について学ぶ 【第6回】 (続き) 現実の経済問題における弾力性の作用について学ぶ 【第7回】 第2章 需要と供給:市場と厚生 第1節 総余剰と市場の効率性 消費者余剰について学ぶ 【第8回】 (続き) 生産者余剰と総余剰について学ぶ 【第9回】 第2節 需要と供給分析:応用I―課税の理論― 課税が市場参加者に与える影響について学ぶ 【第10回】 (続き) 課税が市場参加者に与える影響について学ぶ 【第11回】 第3節 需要と供給分析:応用II―国際貿易― 国際貿易の利益について学ぶ 【第12回】 (続き) 政府の貿易政策が市場での総余剰に与える影響を学ぶ 【第13回】~【第15回】 復習
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