Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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証券論 I
(証券論基礎)
村上 哲也
選択必修  2単位
【経済】 12-1-1110-0702-03

1. 授業の内容(Course Description)
 日本は今、国内外の急速な社会変化の最中にあります。国内では「少子高齢化社会の到来」と「安心・安全神話の崩壊」、海外からは「グローバリゼーションの進展」と「地球環境の悪化」です。日本社会が抱えるさまざまな問題を突き詰めていくと、必ずこれらの厳しい現実に向かい合うことになります。個々の企業が事業活動を進めていく上でも、そのことは例外ではありません。
 経済の担い手である企業社会で求められているのは、そうした課題に正しい答えを見出せるような思考力を持った人材です。そのためには、市場経済の中核となる証券市場についての基本的な知識を蓄え、現実の問題を冷徹に判断できるようになることが必要です。証券市場についての基礎的な知識、「フィナンシャルリテラシー」を高めることが本講座の目的です。
 具体的には「主要財務データの見方」「主要経営指標の考え方」といった証券分析に必要なスキルの修得に加え、「真の企業価値とは何か?」「証券投資はどういう考え方で行うべきか?」「株主になるとは、どういうことなのか?」といった定性面での考え方を身につけることを目指します。前期では、特に決算報告書の主要3表に重点をおいた授業をします。
 講義は、実際にビジネスの現場で起きている事象や証券投資に関わるビデオ教材を活用しながら進めていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 証券市場・証券投資の基本的考え方と、主要経営指標・財務データを理解できるようになること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 (1)小テスト(期中に数回実施)の合計70%
   ※主要経営指標、財務データに係わる計算問題が中心。計算機・教科書持込可。
 (2)授業出席(15回)30%
   ※最低10回以上出席すること。6回以上欠席の場合は、理由の如何を問わず自動的に履修不足とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『証券から見た世界』『マンキュー経済学』『金持ち父さん 貧乏父さん』
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・授業計画に沿って授業を実施します。指定した教科書の内容を予習しておくこと。
 ・特に主要経営指標の練習問題を復習しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 日本経済新聞を毎日読んだり、プレジデント、日経ビジネス、ダイヤモンドなどの経済誌を読む習慣を身につけること。また、TV東京の「WBS」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」やNHKBSの「きょうの世界」といった番組を見る習慣を身につけること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 少子高齢化社会と年金
【第3回】
 証券市場の役割
【第4回】
 有価証券の上場
【第5回】
 財務諸表の見方(1)「損益計算書①」
【第6回】
 財務諸表の見方(2)「損益計算書②」
【第7回】
 財務諸表の見方(3)「損益計算書③」
【第8回】
 財務諸表の見方(4)「貸借対照表①」
【第9回】
 財務諸表の見方(5)「貸借対照表②」
【第10回】
 財務諸表の見方(6)「貸借対照表③」
【第11回】
 財務諸表の見方(7)「キャッシュフロー計算表①」
【第12回】
 財務諸表の見方(8)「キャッシュフロー計算表②」
【第13回】
 財務諸表の見方(9)「キャッシュフロー計算表③」
【第14回】
 財務諸表の見方(10)「収益性」「安全性」「効率性」
【第15回】
 財務諸表の見方(11)「総合力」「生産性」「株価評価」