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授業の内容(Course Description) |
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経済体制論とは、人間社会にとって望ましい経済のあり方を、経済を支える制度などから分析する学問です。現代世界は、資本主義経済がほとんど一面的に、世界全体を覆っていますが、資本主義制度が我々にとって最適な制度でないことは、例えば、貧困や格差の問題をとっても明らかです。 この授業では、まず資本主義そのものの理解を深めるとともに、それに変わる制度があり得るかどうかについて検討していきたいと思います。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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資本主義体制を、経済体制という観点から理解することが出来る。資本主義以外の経済体制の可能性について、論理的に考えることが出来る。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末テスト60点、LMSを通じた自宅での課題学習の提出40点。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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中兼和津次『体制移行の政治経済学:なぜ社会主義国は資本主義に向かって脱走するのか』名古屋大学出版会
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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LMSを利用して、毎回、簡単なクイズを出題します。これに答えることで、授業内容の定着を図り、また授業への出席を促します。授業に参加することで解答のヒントが得られるので、必ず出席してください。なお、LMSには関連資料などもアップロードするので、これらを利用して、積極的に勉強していって欲しいと思います。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この講義は教科書、パワーポイントを利用したプレゼンテーションを中心に進めます。学生諸君は、教科書を必ず準備し、できるだけ前列に座るようにして下さい。プレゼンテーションの電子データはWebからダウンロード可能な形で提供します。また、新聞や雑誌などの関連記事を読んでおいてください。質問を歓迎します。 教室内では、脱帽、携帯電話や電子機器の使用禁止、私語を慎むなど、他の受講生の迷惑にならないだけでなく、積極的に授業に参加して、学習効果が上がるよう心がけて下さい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業案内・オリエンテーション 【第2回】 体制移行とは:いくつかの概念的枠組み 【第3回】 体制移行の歴史的背景 【第4回】 社会主義経済計算論争再考:ランゲとハイエク 【第5回】 体制移行の理論的根拠(1) 【第6回】 体制移行の理論的根拠(2) 【第7回】 体制移行の結果(1) 【第8回】 体制移行の結果(2) 【第9回】 民営化の経済学(1) 【第10回】 民営化の経済学(2) 【第11回】 体制移行と腐敗 【第12回】 体制移行の評価(1) 【第13回】 体制移行の評価(2) 【第14回】 資本主義に向かって脱走する移行経済国 【第15回】 まとめ・テスト
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