Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本の財政 I
(財政学 I)
戸恒 東人
選択必修  2単位
【経済】 12-1-1110-1589-05

1. 授業の内容(Course Description)
 1.この講義は、わが国財政(税制を含む)の全体像を分かりやすく示すとともに、わが国経済社会の歴史的背景及びわが国の財政・金融の現況をも十分に示すことによって、学生諸君の理解の助けとなるようにしたい。講義はまず、財政制度の仕組みから入ってゆくが、次いで一般会計、特別会計、財政投融資等について具体的な計数を把握しながらその現状と問題点を浮き彫りにする。国債は一般会計歳入のほぼ40%に相当する重要な財源であるが、その発行額及び残高の縮減は一日にしてはならない。税収については、その個々の税金の種類を歳入との関係で解説することとなるが、税収で一般支出を賄うことがいまだ出来ていない財政の現状が理解できよう。その後、一般会計の主要な歳出項目ごとに、予算額などを示しながら講義を進めるが、重要なのは、そうした予算がなぜ構築されてきたかであり、特に、社会保障費、地方財政については、それぞれの政策の中身に深く入って調べることとする。
 2.春期は、文教及び科学振興費のあたりで終了するが、秋期(「日本の財政Ⅱ」)には、残りの主要経費及び税制の詳細についての講義が行われるので、是非とも「日本の財政Ⅰ」「日本財政Ⅱ」を続けて履修してほしい。この講義を通じて私が考えていることは、例えば日本経済新聞や経済専門誌を読むときにもそれほど苦痛を感じることのないようなレベルにまで学生諸君の財政や税に関する理解力を高めたいということである。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 わが国の財政制度について、新聞や経済専門誌に書かれている内容を容易にに理解出来るようにする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 成績の評価は、期末試験の成績のみによる。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書として『日本の財政Ⅰ』(戸恒東人著・定価1,000円)を使用する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業のある日の新聞(政治・経済面)を良く読んでくること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 財政は時々刻々と状況が変化しているので、その時々の財政に関する時事問題についても随時プリント配付により講義することがある。そのため、テレビや新聞等の財政に関するニュースや解説についても大いに関心を持って講義に臨んでほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 春期の講義の進め方のガイダンス。
【第2回】
 序 章 わが国財政の現状と課題について
【第3回】
 第1章 財政の定義について
【第4回】
 第2章 わが国の財政制度について
【第5回】
 第3章 予算編成と国の収入・支出の概要について(その1)
【第6回】
 第3章 予算編成と国の収入・支出の概要について(その2)
【第7回】
 第4章 予算の編成と一般会計予算の概要について
【第8回】
 第5章 特別会計予算の概要について
【第9回】
 第6章 政府関係機関予算の概要について
【第10回】
 第7章 財政投融資の概要について
【第11回】
 第8章 国債と国債費について
【第12回】
 第9章 地方財政について
【第13回】
 第10章 社会保障関係費について
【第14回】
 第11章 文教及び科学振興費について
【第15回】
 春期期末試験のガイダンス