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授業の内容(Course Description) |
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ミクロ経済学Ⅰに引き続いて、ミクロ経済学の基礎と基本的考え方を学ぶ。本講では主として競争企業の利潤最大化行動がどのようにして供給曲線を導くかを学習し、ミクロ経済学Iで学んだ需要曲線と相まって完全競争市場では価格、数量がどのように決定されるかを分析する。最後に、独占企業が支配する市場では価格と数量がどのように決定され、完全競争市場とくらべてどのように異なるかを学ぶ。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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ミクロ経済学の基本的考え方と基本的用語を理解し、それらを現実の経済問題のいくつかには応用することができる力が身につくことである。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席点 30% 中間試験・レポート 30% 期末試験 40%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書:西村 和雄『ミクロ経済学』(現代経済学入門シリーズ)第3版、岩波書店 参考書:八田 達夫『ミクロ経済学Ⅰ―市場の失敗と政府の失敗への対策』(プログレシッブ経済学シリーズ)東洋経済新報社 八田 達夫『ミクロ経済学Ⅱ―効率化と格差是正』(プログレッシブ経済学シリーズ)東洋経済新報社
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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学期中に2回ほど授業時間外に練習問題を解いてレポートとして提出することが求められる。1つのレポートに対して2週間の余裕を与えるので、その機会にこれまで学んだことについて授業ノートを読み返し、教科書を読んで復習してほしい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この科目はミクロ経済学Ⅰが履修済みであることを前提としている。ミクロ経済学Ⅰを履修していないでこの科目を履修しようとする学生はミクロ経済学Ⅰのシラバスを見て、指定された教科書の対応する部分を自分で勉強するなどして、講義に臨んでほしい。 経済学を学ぶためにはある程度の数学の知識が求められるが、十分でない人が多い。高校の数学Ⅰの教科書でよいから1次関数、2次関数、1次方程式、2次方程式の解法ぐらいは復習しておいてほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 ミクロ経済学Ⅰからの復習―消費者行動の理論と個人需要曲線 【第3回】 生産関数と生産要素―費用曲線の導出 【第4回】 短期費用曲線の性質―(平均)可変費用、(平均)固定費用、限界費用 【第5回】 競争企業の利潤最大化と短期供給曲線の導出 【第6回】 競争企業と生産者余剰 【第7回】 完全競争市場の分析 【第8回】 競争企業の復習と宿題1(レポート1)の解答・解説 【第9回】 競争企業の短期と長期 【第10回】 完全競争市場再論1―純粋交換経済とエッジワースボックス 【第11回】 完全競争市場再論2―純粋交換経済の一般均衡分析とパレート効率性 【第12回】 完全競争市場の復習と宿題(レポート2)の解答・解説 【第13回】 独占1 【第14回】 独占2 【第15回】 ミクロ経済学Ⅱのまとめと復習
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