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授業の内容(Course Description) |
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価格の資源配分機能を厳密なモデルで描いたものが、ミクロ経済学の体系です。価格のシグナルに従った経済主体の受容者的行動が、いかなる資源配分を生むか明晰に表現する体系です。いわゆる市場メカニズムだけが、資源配分機能をもつわけではありませんが、他の方法にまさって広範囲に作動し経済を基盤的にささえていることは、周知のとおりです。 経済学は多様な進歩をとげ、分析体系の中にも、かつてのような注目を寄せられないものもあれば、新たに脚光をあびるものもあります。このようなパラダイムのシフトの中で、ミクロ経済学は経済理論の華としての重要性を失いません。優れた経済理論は殆ど、ミクロ経済学の発展の系譜につながっています。応用分野の研究でも、すぐれたものは、このミクロ経済学の基礎の上にたっています。経済学部の学生としては、おろそかにできないものです。 ミクロ経済学で扱う経済主体は企業と消費者ですが、当講義ではとりつきにくい概念の少ない企業を前期に論じます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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完全競争における企業の最適化行動を理解すること。公務員試験の普通の問題を解けるくらいの理解をめざします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験と出席とを評価する予定です。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書 未定 参考書 ポール・クルーグマン、ロビン・ウエルス『ミクロ経済学』東洋経済新報社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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クラス内で指示する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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入門ミクロ経済学Ⅰ→Ⅱの順に履修した方が理解しやすいので、順番を守って下さい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ミクロ経済学の目的 【第2回】 分析の方法 【第3回】 最適化行動 【第4回】 費用の概念 【第5回】 平均費用と限界費用との関係 【第6回】 損益分岐価格と操業停止価格 【第7回】 完全競争の定義 【第8回】 供給曲線の導出 【第9回】 均衡価格 【第10回】 外生変数の与える影響 【第11回】 独占企業の行動 【第12回】 寡占企業の行動 【第13回】 ゲーム論Ⅰ 【第14回】 ゲーム論Ⅱ 【第15回】 補論とテスト
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