Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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現代経済の課題B I 加賀美 充洋
選択必修  2単位
【経済】 12-1-1110-1966-03

1. 授業の内容(Course Description)
 政府開発援助 ODA
 日本は毎年6000億円以上の政府開発援助を発展途上国に供与している。これらの援助は何のために行われるのだろうか?それは受け取る側の国にとって役立っているのだろうか。われわれの税金から出される巨額援助の実態を分析し、真に必要な援助, その国の開発に寄与する援助とは何なのかを他の先進国援助とも比較しながら検討する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 春期は日本の援助の目的、形態、実施体制、受益国等を他国の援助とも比較しながら検討する。秋期には具体的援助の実例(草の根・人間の安全保障無償資金協力)を解説し、そこから導かれる援助の望ましい形を模索する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況20%、授業中の積極性20%、期末試験60%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:授業中にプリントを配布。
 参考文献:外務省、『日本の国際協力2010年版』並びに『政府開発援助―ODA国別データブック2010』2011年
 参考文献:M. Kagami (ed.) Economic Relations of China, Japan and Korea with the Mekong River Basin Countries, BRC Research Report No. 3, IDE-JETRO, 2010
 (これはアジア経済研究所のウェッブサイトからダウンロード可。
   http://www.ide.go.jp/English/Publish/Download/Brc/index.html 参照)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・新聞に毎日目を通し援助関連のニュースに絶えず気をつけること。
 ・授業中に参照された参考文献を必ず読むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 政府開発援助に興味のある学生、将来援助行政や実施機関、NGO等で働くことに関心のある若者、並びに援助と開発や発展途上国に興味のある学生を歓迎する。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 なぜ援助するのか(情けは人のためならず)
【第2回】
 援助は役に立っているか?
【第3回】
 援助の分類
【第4回】
 日本のODA1 有償資金協力
【第5回】
 日本のODA2 無償資金協力(1)
【第6回】
 日本のODA3 無償資金協力(2)
【第7回】
 日本のODA4 技術協力
【第8回】
 日本のODA5 国際機関への援助
【第9回】
 日本のODA6 援助実行機関
【第10回】
 外国のODA1 米国
【第11回】
 外国のODA2 デンマーク
【第12回】
 外国のODA3 韓国
【第13回】
 国際機関による援助
【第14回】
 これからの望ましい援助は?
【第15回】
 まとめと試験