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授業の内容(Course Description) |
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アジア経済における開発と貧困を「人間開発」(Human Development)という視点から学ぶ。「開発」や「貧困」、「エンパワーメント」といった概念の基本的な確認を行った上で、アジア各国のさまざまな開発の側面を取り上げ考察する。 特にとりあげる国は、バングラデシュ、韓国、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、およびアジア(東南アジアと南アジア)全域にわたる。貧困層、女性、農村、住民や地域での活動などがとりあげられる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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「人間開発」という概念(アマーティア・センが提唱)を理解し、ケイパビリティ(可能力)が、開発の基礎であることを学ぶ。その応用として、人々の生活のさまざまな側面に適用されることを考察する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席点 :15% 中間テスト(小クイズ) :30% 期末試験(または論文提出) :55%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『アジアの開発と貧困:可能力、女性のエンパワーメントとQOL』 松井範惇、池本幸生編著、明石書店(2006)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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当然のことながら、各週の該当する教科書の章は、きちっと読んで授業に臨んで下さい。この授業では、単なる「講義」はしません。討議、討論などを中心に進めます。皆さんからの疑問、質問、問題提起、問題の発掘などを行います。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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最新のアジア経済の情勢も紹介し、開発と貧困を考えます。 成績は、各人が自分で累積して、獲得していきます。無断欠席が5回以上の場合は、期末試験の受験資格がありませんし、プロジェクト提出の資格もありません(学生便覧:p。27)。厳密に、出席点と中間テストと期末試験(またはプロジェクト)の成績の加重平均となりますから、注意してください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 「開発」とは何か(テ:第1章) 【第2回】 可能力と豊かさ(テ:第2章) 【第3回】 「貧困」をどう考えるか(テ:第3章) 【第4回】 バングラデシュの貧困と女性(テ:第4章) 【第5回】 韓国の女性非正規雇用(テ:第5章) 【第6回】 マレーシアの開発と女性(テ:第6章) 【第7回】 マイクロクレジット(テ:第7章) 【第8回】 物乞い、貧困女性の貯蓄と遺産(テ:第8章、第9章) 【第9回】 まとめと中間テスト 【第10回】 インドネシア、バングラデシュ(テ:第10章、第11章) 【第11回】 タイ(テ:第12章) 【第12回】 中国のNGO(テ:第13章) 【第13回】 マレーシアの住民移転(第14章) 【第14回】 まとめ1 【第15回】 まとめ2
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