Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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アメリカ経済論 I
(アメリカ経済論)
松井 範惇
選択必修  2単位
【経済】 12-1-1110-2712-03

1. 授業の内容(Course Description)
 「サラダ・ボウル」と呼ばれるアメリカ社会は、広大な土地面積(日本の25倍)に、約3億人(日本の2.4倍)の、言語、人種、宗教などさまざまに異なった人々が住んでいる。
 資本主義市場経済で規模を拡大してきたアメリカ経済には、10数%の相対的貧困層がいる。アメリカにおける貧困とは何なのか(定義)、どう計測されているのか、政府の政策ではどう対処されてきたのか、これらのことを考察する。さらに、労働市場と教育における差別の状況をデータに基づき考察し、それらを理解するための理論と政策を学ぶ。
 アメリカ経済における福祉政策、ワーキング・プアなどについても理解する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 アメリカ経済を、貧困と差別という観点から深い理解を進め、経済理論、歴史、政策を学ぶ。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席点                  :15%
 中間テスト(小クイズ)          :30%
 期末試験(または論文、プロジェクト提出) :55%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『貧困と差別の経済学』B.シラー著(松井範惇訳)、ピアソン桐原(2010)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 各週の該当する教科書の章は、前もってキチンと読んできて下さい。単なる「講義」ではありません。授業では、議論、討論、質疑や問題提起などを中心に進めていきます。学生のイニシアチブが重要です。期末試験に代えて、論文、書評などのプロジェクト提出も出来ますが、プロポーザルを締切りまでに出した場合のみ認められます。
 詳細は学期開始時に、詳しく説明します。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 積極的な学びの態度を身につけるようにしてください。無断欠席が5回以上の人は、期末試験の受験資格はありませんし、プロジェクト提出の資格もありません(学生便覧:p.27)。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 不平等と貧困の考え方
【第2回】
 差別、貧困者を数える
【第3回】
 世界における貧困と不平等
【第4回】
 労働力参加
【第5回】
 ワーキング・プア
【第6回】
 年齢と健康、家族
【第7回】
 下層階級:文化と人種
【第8回】
 教育、教育における差別
【第9回】
 労働市場における差別
【第10回】
 まとめと中間テスト
【第11回】
 福祉プログラム、社会保障
【第12回】
 雇用政策
【第13回】
 機会均等政策
【第14回】
 将来の展望
【第15回】
 まとめ