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授業の内容(Course Description) |
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2011年は、東日本大震災やタイの洪水を通して、日本経済がアジア諸国の経済と強い相互依存関係にあることを実感する年であった。また、先進国経済が低迷する中で、中国、インド、アセアン諸国経済の成長力は世界の期待を集めている。 講義では、このように実質的な統合(Defacto Integration)が進むアジア経済の実態を、理解することを目的にする。主たる講義内容は、①世界経済におけるアジア経済の位置づけ、②アジア諸国間の有機的経済関係の把握である。講義にあたっては、統計数値と映像などを重視したアプローチを使用し、具体的なイメージがわくように工夫したい。 また、講義の最初にアジア経済の最新ニュースを取り上げ、簡単に解説します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①日本経済新聞に記載されるアジア諸国経済に関する記事の持つ意味が理解できるようになること。 ②日本からの視点のみではなく、アジア各国からの視点でアジア経済の事象を少しでも理解できること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席点 :15% 中間テスト:30% 期末試験 :55%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:西澤信善・北原淳編著『東アジア経済の変容:通貨危機後10年の回顧』晃洋書房(2009)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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①各回の講義と関連する教科書の章を必ず読んだ上で、講義に出席してください。 ②毎週、講義の最初にアジア経済の最新ニュースについて簡単に触れ、皆さんの意見を聞くので新聞・テレビ・ウェブなどのメディアにおけるアジア経済に関するニースを極力見るようにして下さい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義への積極的参加、すなわち質問・コメントを歓迎します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 「アジア経済」の定義と範囲 【第2回】 統計数値で見る世界経済のなかのアジア経済 【第3回】 アジア経済の課題概観 【第4回】 アジア経済の歴史的発展 【第5回】 1980-90年代のアジアの奇跡(第1章) 【第6回】 1997年のアジアの通貨危機(第1章) 【第7回】 通貨危機への対応:金融協力(第2章) 【第8回】 まとめと中間テスト 【第9回】 アジアの地域経済協力:アセアン自由貿易地域(第3章) 【第10回】 アジアの地域経済協力:近年の動向(第3章) 【第11回】 アジア経済の実質的な統合:貿易(第4章) 【第12回】 アジア経済の実質的な統合:外国直接投資(第4章) 【第13回】 アジア諸国の貧困と格差(第5章) 【第14回】 日本経済とアジア(第6章) 【第15回】 まとめ
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