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授業の内容(Course Description) |
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マクロ経済は生き物であり、時代と共に変化するし、おかれた社会状況や制度の違いによって、適合する理論は異なるはずである。現に、一国のマクロ経済政策については、そのおかれた環境をどのように理解するかの違いによって経済学者の間でも提唱される政策がしばしば異なる。また、決して教科書的な政策がいつも有効とは限らない。 そのことを念頭に置いた上で、入門マクロ経済学Ⅰにおいて学んだマクロ経済学の基礎をベースに、入門マクロ経済学Ⅱにおいては、マクロ経済に関する幾つかの重要なトピックについて学ぶ。 講義においては、日本、アメリカ、EU、発展途上国などではマクロ経済の仕組みと取り巻く環境の違いがあること、従って各マクロ理論の適合性が異なることを意識しながら、マクロ経済学の基礎理論について学習する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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マクロ経済学の入門的基礎理論を修得するが、同時にその理論の前提(有効な制度環境)をもしっかりと理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席 :15% 中間テスト:15% 期末テスト:70%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:井堀利宏『入門マクロ経済学 第3版』新世社(2011)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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教科書の該当部分を読んだ上で、受講してください。講義の後、再度、復習の意味で読んでください。 また、皆さんの理解を深めるために、毎回の授業の終わりに復習のための練習問題を出します。回答は、次回の授業の最初に説明します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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習った理論を現実の日本経済の問題解決に当てはめたらどのような結論になるか、いつも考えてみてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション。IS=LM分析と財政金融政策(テキスト第4章) 【第2回】 IS-LM分析からAD-AS分析へ(テキスト第6章) 【第3回】 AD-AS分析と財政金融政策(テキスト第4章と第6章) 【第4回】 失業とインフレーション(テキスト第6章) 【第5回】 国際収支と為替レート制度(テキスト第7章) 【第6回】 マンデル=フレミング・モデル(テキスト第7章) 【第7回】 2国モデルでのマクロ政策の波及(テキスト第7章) 【第8回】 まとめと中間テスト 【第9回】 経済成長モデル(1):ハロッド=ドーマーモデル、ICOR(テキスト第8章) 【第10回】 経済成長モデル(2):新古典派成長モデル(テキスト第8章) 【第11回】 経済成長モデル(3):成長会計と技術進歩(テキスト第8章) 【第12回】 経済成長モデルと発展途上国 【第13回】 貯蓄と経済成長(テキスト第9章) 【第14回】 投資決定のメカニズム(テキスト第9章) 【第15回】 まとめ
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