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授業の内容(Course Description) |
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● 「貿易論Ⅰ・Ⅱ」では、日本およびアメリカ・アジアを中心に、国際貿易の歴史、現状、理論を学び、TPPなど今日的政策課題について考えます。 ● 前期の「貿易論Ⅰ」では、主に日本の貿易の歴史的変遷と現状について学びます。 ● 後期の「貿易論Ⅱ」では、鉄鋼、造船、自動車、半導体・エレクトロニクスなど戦後日本の輸出花形産業が如何にして国際競争力をつけるに至ったのかその歴史的経緯を振り返ると共に、戦後の世界貿易体制(GATT、WTO、地域経済統合等)と貿易摩擦問題(農業、特許・知財、TPP等)、さらに今日のアメリカ、日本、アジア貿易のダイナミックな動きについて取り上げます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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● 国際貿易に関する歴史と現状、理論、統計データなどについて広く学ぶことを通じて、「自由貿易」と「政府介入」という相反する政策対応が共存する現実経済をどのように理解すればよいか、受講生がそれぞれ考え、自身の意見を持てるようになるための基礎作りを目指します。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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● 期末に行うペーパーテストに出席状況(出席率と受講姿勢)を加味して総合評価を行います。 ● なお講義時間中に「小テスト」を実施する場合があります。(小テストを受けなくとも期末テストの成績次第で相応の単位取得は可能ですが、小テストの成績は期末評価への加点材料となります)。 ● 授業に出席していても私語などにより他の受講生に著しい迷惑を及ぼしていると判断される場合は即時退室を求めます(その場合は欠席扱いとし、期末評価の大幅な減点要素とします)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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● テキスト:特に指定しません ● 参考文献:①日本銀行『入門 国際収支』東洋経済新報社、②クルーグマン『国際経済学(上:貿易編)』ピアソン社ほか ● その他の参考文献は、講義の都度紹介します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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● 講義の際に紹介する文献等をできるだけ手に取り読んで、理解を深めてください
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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● 単に授業を聞くというだけでなく、講義を通して自身の関心や疑問を掘り起こし、原典や関連文献や統計データに直接あたって調べたり確認てみるといった積極的な姿勢を期待します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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● 講義は概ね以下のような内容を予定しています。ただし、受講者の理解をより深めるため内容等を逐次見直す場合があります。 【第1回】世界恐慌と経済ブロック化 【第2回】戦後世界貿易体制とGATT加盟問題 【第3回】日本の輸出産業(鉄鋼) 【第4回】日本の輸出産業(半導体) 【第5回】日本の輸出産業(電卓・エレクトロニクス) 【第6回】日本の輸出産業(自動車) 【第7回】GATT(ケネディラウンド、東京ラウンド、ウルグアイラウンド) 【第8回】戦後の日米貿易摩擦(繊維交渉) 【第9回】戦後の日米貿易摩擦(半導体交渉) 【第10回】戦後の日米貿易摩擦(自動車交渉) 【第11回】知的財産権・特許問題 【第12回】WTOと地域経済統合 【第13回】国際収支統計の見方と国際資金フロー 【第14回】日・米・アジア貿易の変遷とTPP問題 【第15回】まとめ
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