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授業の内容(Course Description) |
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この講座は、経済学の基礎を一通り学んだ3年生を主たる対象とする講義であり、経済学の重要な科目の一つである財政学の本編として授業を進める。 財政は、国や地方自治体(都道府県・市町村)などの公の経済であり、税金を主たる収入源として、警察・消防・教育などの公共サービスの提供や、道路・公園・上下水道などの公共インフラの整備が行われている。財政学は、このような国や地方自治体の財政を研究対象とする学問であり、予算論・租税論・公債論・公共支出論・地方財政論・社会保障論・公企業論などで構成されている。 この講座は、こうした財政学の視点から財政政策について考察する前編の講義である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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財政のあり方に関する知識の習得 財政政策の現状の理解
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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基本的に定期試験の成績で評価
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:神野直彦『財政学〔改訂版〕』有斐閣、2007年4月(3,200円+税) 参考文献:神野直彦『財政のしくみがわかる本』岩波書店、2007年6月(780円+税)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回の該当部分のテキストによる予習
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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秋学期の講座である「財政政策論Ⅱ」との連続履修を希望する。 財政学に関心があり、授業を集中して受講する学生を希望する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス~財政学とは 【第2回】 財政と三つのサブシステム 【第3回】 財政学の生成と展開 【第4回】 現代財政学の諸潮流 【第5回】 財政のコントロール・システムとしての予算 【第6回】 予算のプリンシプル 【第7回】 予算制度と予算過程 【第8回】 予算の改革 【第9回】 租税原則 【第10回】 租税の分類と体系 【第11回】 人税の仕組みと実態 【第12回】 生産物市場税の仕組みと実態 【第13回】 要素市場税の仕組みと実態 【第14回】 オプションとしての公債と公債原則 【第15回】 総括
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