Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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アメリカ型スポーツ経営 II 大坪 正則
選択必修  2単位
【経営】 12-1-1120-0107-02

1. 授業の内容(Course Description)
 以下について、理解・把握に努める
  日本のプロ野球(NPB)のビジネス形態
  日米(NPBとMLB)のビジネス手法の相違
  日米の選手会の違い
  巨人一極集中やパリーグ球団の経営改革
  NPBの諸制度を分析
  日米のドラフト制度の相違
  ポスティング制度
  日米のフリーエージェント制度の相違
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 以下を理解すること
 ・日米の球団収入の格差と選手年俸の格差
 ・テレビ放送権・マーチャンダイジング・スポンサーシップのビジネスの実態
 ・球団と球場の経営一体化の実状
 ・コミッショナーの役割とリーグの国際戦略
 ・NPB12球団の経営内容
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 以下を総合加算
  期末テスト   最大50点  (完璧な記述の場合)
  出席      最大20点  
  抜き打ちテスト 最大50点  (数回のテスト、出席をダブルチェック)
  レポート提出  加点    (随時提出)
 毎年、150~160点が最高点。点数上位から順次評価
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『プロスポーツ経営の実務』(創文企画)
      『実録メジャーリーグの法律とビジネス』(大修館)
 参考文献:『パリーグがプロ野球を変える』(朝日新書)
      『スポーツと国力』(朝日新書)
      『メジャー野球の経営学』(集英社新書)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 レポート提出(随時)
  A4サイズのレポート(1,200字相当を記載)1枚を提出
  題目は以下から選択
   1) http://blog.nippon-sports.com のブログ
   2) スポーツ経営関連の書籍
   3) その他、新聞などスポーツ経営に関るコラム
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 関連科目の「スポーツ法学総論」「ライセンスビジネス論」「スポーツ産業構造論」にも
 興味と関心を持つこと
 知的好奇心を持って勉学に励むこと
 欠席・遅刻・授業中の私語は厳禁
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 前期の復習
  アメリカ4大プロリーグのビジネスの全体像を再確認する
【第2回】
 アメリカのプロリーグの歴史と日本のプロ野球の歴史
  アメリカプロリーグ150年、日本のプロ野球70年、の歴史を辿る
  キーワード:正力松太郎
【第3回】
 フランチャイズとチケット販売
  MLBと日本のプロ野球の観客動員力を比較する。日本ハムファイターズを分析する
  キーワード:地域密着
【第4回】
 球場内物品販売
  球団と球場の経営の一体化を調べる。楽天ゴールデンイーグルスを分析する
  キーワード:コンセッション
【第5回】
 自治体の役割
  球場建設を自治体に依存する理由を理解する。ロッテマリーンズを分析する
  キーワード:命名権
【第6回】
 テレビ放送権-その(1)
  NFL地上波放送権独占契約の意義を理解する。西武ライオンズを分析する
  キーワード:ピート・ロゼール
【第7回】
 テレビ放送権-その(2)
  日本のプロ野球の球団個別契約を分析する。オリックスバファローズを分析する
  キーワード:天覧試合
【第8回】
 マーチャンダイジング
  独占と非独占の概念を理解する。ソフトバンクホークスを分析する
  キーワード:ライセンサーとライセンシー
【第9回】
 スポンサーシップ
  企業参入の少ないスポンサーシップの現状を分析する。阪神タイガースを分析する
  キーワード:知的財産権
【第10回】
 アメリカの選手会
  労働組合歴史上最強の一つ、MLB選手会の歴史を調べる。読売ジャイアンツを分析する
  キーワード:ストライキとロックアウト
【第11回】
 日本プロ野球選手会
  弱い立場の選手会を分析する。中日ドラゴンズを分析する
  キーワード:2004年のストライキ
【第12回】
 ドラフト制度
  日米のドラフト制度の相違を検証する。ヤクルトスワローズを分析する
  キーワード:完全ウェーバー制ドラフト
【第13回】
 フリーエージェント制度
  日米のフリーエージェント制度の相違を検証する。横浜ベイスターズを分析する
  キーワード:アンディ・メッサースミス
【第14回】
 日本のプロ野球の課題
  日本のプロ野球が抱える課題を理解する。広島カープを分析する
  キーワード:親会社の存在
【第15回】
 国際化と小テスト
  WBCやアジアンシリーズの意義と課題を検証する