Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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マーケティング I 樫原 正勝
選択必修  2単位
【経営】 12-1-1120-1841-01

1. 授業の内容(Course Description)
 本講義は,私達が日常普通に目にし,経験しているマーケティングの営みの背後に,どのような原理が働いているかを見つけ,理解することを目的としている。
 こうした能力を養えるよう,理論的,原理的諸知識を学び取るとともに,事物を見えないところまで掘り下げて抽象的にとらえる仕方を学び,今見えている現実を理論の目,原理の目で見ようとすることをマーケティングの場で試みようとするものである。
 具体的に授業では,下記の授業計画の順序に従って進みながら,マーケティングとはどのようなもので,いつごろどのように生成し,どのように発展してきたのか,どのように行われ,どのように研究されてきたかなどや,マーケティング理論とマーケティング実践の関係,リレーションシップ・マーケティングやサービス・マーケティングといった今日のマーケティングの傾向などを,理論と歴史そして実践という形で立体的にマーケティングの全体像を浮かび上がらせ,諸君にマーケティングをトータルな形で理解してもらうとともに,そこに働く理論や原理の意義を見出してもらいたいと考えている。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 マーケティングの諸概念を理解できるようになること,および,市場で展開されている諸現象を原理的,理論的に説明することができるようになること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末試験100% (ただし,時々授業時に小テストを行う。小テストの得点は期末試験の得点に加算される)。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 授業は,テキストを使用せず,講義ノートによる。講義資料として毎時間プリントを配布する。
参考書はその都度授業時に指示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業時教師の言う講義内容を一字一句書き取ることを心がけ,それにインデックスを付けたり,アンダーラインをひくなどして自分のノートにする形で復讐すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)マーケティングの理解を深めるために,マクロ・マーケティングを論ずる「流通システム論」を合わせて履修することをお勧めしたい。
 (2)大学の講義内容は授業に出ていないとなかなか理解出来にくいものである。
特に,本講義は,マーケティング実践の表面的なテクニックの背後にあるマーケティングの本質的側面を掘り下げて講義するので,授業に出ないと理解しにくいところが多く存在する。勿論,授業では講義内容を可能な限り平易に説明するが,諸君も授業に出ることを心がけ,講義内容を理解する努力をしてほしいと願っている。
諸君は講義内容を理解することにより,マーケティングの事例を理論の目でとらえることが出来るようになり,その結果,マーケティングに興味を覚えることになるだろう。そうなることを期待している。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 マーケティングとは(1)―マーケティングの概念・考え方
【第3回】
 マーケティングとは(2)―マーケティングの定義の変遷
【第4回】
 市場経済体制におけるマーケティングの役割(1)
【第5回】
 市場経済体制におけるマーケティングの役割(2)
【第6回】
 マーケティングの発展段階(1)―19世紀後半~1910年代―
【第7回】
 マーケティングの発展段階(2)―1920年代~1930年代―
【第8回】
 マーケティングの発展段階(3)―第2次大戦後―
【第9回】
 マーケティングの発展段階(4)―今日の傾向―
【第10回】
 マーケティング諸手段の分析―価格論―(1)
【第11回】
 マーケティング諸手段の分析―価格論―(2)
【第12回】
 マーケティング諸手段の分析―価格論―(3)
【第13回】
 マーケティング諸手段の分析―広告論―(1)
【第14回】
 マーケティング諸手段の分析―広告論―(2)
【第15回】
 マーケティング諸手段の分析―広告論―(3)