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授業の内容(Course Description) |
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私達は身体を維持し、社会生活を営むために、商品やサービスを購入するという経済活動を行なっているが、それには私達が必要としている商品やサービスを提供してくれる企業の活動が不可欠である。また、ほとんどの人は企業に勤めて生産・販売に従事し、その報酬として賃金を得、自分達の生活の糧としている。このように、私達が生活している経済社会は企業の活動に支えられて存続・維持されているといっても過言ではない。そのくらい企業というものは身近な存在なのである。 では、その企業とは何なのか、企業の活動はどのように行なわれているのか、とあらためて問うて見ると、私達はそうした事柄について十分に知らないということに気づかされる。 本講義は、私達にとって身近な、そして重要な企業活動というものについて理解することを目的としている。企業が利用可能な人的・物的手段を合理的かつ持続的に結びつけることにより、自己の目的の実現を図るその仕方を「経営」と呼ぶが、この経営の側面から企業の活動を科学的、学問的に明らかにしていこうとするのが「経営学」である。 経営学を学ぶことにより、諸君が企業に関わる諸問題を理解し、興味をそそられることを期待している。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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経営学の基本的諸概念を理解し、現代企業の活動を経営的側面から語れるようになること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験100%。ただし、平常授業時、時々小テストを行う。小テストの得点の合計は期末試験得点に加算され、その総合点が評価対象となる。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:井原久光『テキスト経営学[第3版]』ミネルヴァ書房、2008年
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストをノートを取りながら読むこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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諸君は今、知的成長の真っただ中にある。先人の知的遺産を学ぶことを通じて、自分以外から入ってくる知識や思考を自分のものにするということは、「他を受け入れる」という冒険、つまりアドベンチャーという言葉の語源が示す本来の意味での「冒険」をしていることになる。そこには、現在の自分に留まることなく、どこまでも成長する可能性が開かれている。今の自分に固執している限り、自分以外のものが自分の中に入って来ることはなく、他を自分に同化させているだけで、いつまで経っても今の自分のままである。実際、大学の講義というものは、諸君が今考え、知っていると高をくくっている知的状態を外側から崩すものなのであり、諸君は講義を通して学ぶことにより、自分を成長させることができる。自己の知的成長を促すために、大学の授業は実に重要な役割を担っているのである。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 近代管理論からコンティンジェンシー理論へ(1) 【第2回】 近代管理論からコンティンジェンシー理論へ(2) 【第3回】 組織とは何か(1) 【第4回】 組織とは何か(2) 【第5回】 基本的な組織形態 【第6回】 さまざまな組織形態 【第7回】 経営戦略論(1) 【第8回】 経営戦略論(2) 【第9回】 人事管理とリーダーシップ論 【第10回】 マーケティング論 【第11回】 生産管理論 【第12回】 財務管理論 【第13回】 日本的経営論 【第14回】 現代社会と企業(1) 【第15回】 現代社会と企業(2)
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