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授業の内容(Course Description) |
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「マーケティング」という活動に関しては、戦後までは日本にはない概念でした。しかし、企業の競争環境が激しくなると、その商品やサービスを市場に提供するために、アメリカから「マーケティング活動」および「マーケティング戦略」という概念が移入され、いまやあらゆる事業経営にとって「マーケティング」は欠くことのできない事業活動の1つになってきています。 本授業ではマーケティングの基本概念を解説しながら、過去の会社生活で得た体験を織り交ぜ、日本やアメリカにおけるマーケティングの実際を理解してもらうことが目的です。 IT技術の発達によって、企業活動はグローバル化し、市場の成熟化・少子高齢化によって、マーケティングもグローバルに展開することが必須となってきています。 いろいろな環境の変化についても学びながら、マーケティング活動のあるべき姿について理解を深めていけるようにしたい。 なお、春期は概括的にマーケティングについて学ぶが、秋期においてはいわゆるマーケティング・ミックスを細かく解説するので、マーケティング Ⅰ(春期)とマーケティング Ⅱ(秋期)を連続して履修することによってマーケティング全般を学ぶことができる。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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マーケティングの基本とマーケティング戦略について概念的な理解が得られ、実社会でどのような職種についても応用できる基本的な知識を身につけることが目標です。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末に課題を示し、それについてレポートを提出してもらいます。レポートの内容評価で75%、および出席状況の評価で25%とし、総合評価とします。 出席状況の評価は毎講義の終了時に、講義内容についての質問に答えてもらいますが、その内容についての評価も含みます。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは用いません。 参考書:『マーケティング入門』日経文庫 『コトラーを読む』日経文庫 『マーケテイング論』T.レビット著 ダイヤモンド社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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上記に紹介した参考文献を読んでおくこと。 授業はパワーポイントを使ったスライドのみで行います。 使ったスライドは授業終了後にTeikyo Web Classに掲載しますので、復習すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義は関連する新聞記事や経済雑誌記事を使いながら、出来るだけわかりやすく進めるつもりですので、日々の経済関連の新聞・雑誌などを講読するようにしてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション:私の自己紹介、講義の内容・進め方、成績評価についての説明 【第2回】 企業経営におけるマーケティング機能のポジショニング マーケティングの基本概念とマーケティング戦略の重要性について 【第3回】 グローバル化がもたらした成熟化社会におけるマーケティング① (アメリカ滞在経験をベースに)アメリカの70年代と90年代の政治経済環境の違いについて 【第4回】 グローバル化がもたらした成熟化社会におけるマーケティング② インターナショナリゼーションとグローバリゼーション 【第5回】 グローバル化がもたらした成熟化社会におけるマーケティング③ 技術的差別化の短命化 【第6回】 グローバルマーケティングの展開 【第7回】 地域研究① アメリカおよびヨーロッパ 【第8回】 地域研究② BRICsその他 【第9回】 グローバルマーケット最適モデルミックスの考察 先進国モデルと中・後進国モデル 【第10回】 マーケティング戦略① NEEDS・WANTS・SEEDS 消費者行動について 【第11回】 マーケティング戦略② 競合環境の把握 【第12回】 マーケティング戦略③ マーケットリサーチ 商品のライフサイクルとイノベーター理論 【第13回】 マーケティングマネジメント① 自社製品のポジショニング、市場のセグメンテーション、ターゲッティング 【第14回】 マーケティングマネジメント② マーケティングミックス アクションプラン、リスク管理 【第15回】 春期のまとめ・質疑
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