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授業の内容(Course Description) |
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日本の経済は、長きにわたって低成長が続き、いまだにデフレを脱することができないでいます。これには、いくつもの要因が挙げられますが、低成長に転じたきっかけが1980年代後半におけるバブル経済の発生と90年代初頭に起きたその崩壊にあったことは間違いありません。そして、これには金融が深くかかわっており、日本の金融機関は、膨大な不良債権の処理を迫られ、大幅な再編成を余儀なくされてきました。 日本の金融Ⅱ(秋期)では、日本の金融Ⅰ(春期)で説明した金融業務や金融資本市場の仕組みに関する理解を前提にして、日本の金融制度の変遷を振り返り、わが国が今日の低成長に至った歴史的背景を説明します。 その上で、新しい金融手法の諸形態、多様に拡がっていく業務展開の方向を示し、これからの金融業務について展望します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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これからの日本を考えていくうえで不可欠となる日本の金融に関する歴史的な理解を養うとともに、日々の金融に関する様々な報道の意味を理解し、自分の頭で考えていくことができるようにします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席:30点。毎回、質問票を配布しますので、わからないことなどがあったら書き込んでください。次の授業で説明します。積極的な質問や発言を高く評価します。 試験:70点。授業に継続して出席していれば回答できるように設問します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回、図表を中心とした資料を配布します。 参考文献は、授業の進展に合わせ、必要に応じてその都度、指示します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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日本経済新聞など、金融に関する新聞記事やテレビの報道などをできるだけ関心を持って見るようにしてください。この授業を通じて、だんだん理解が深まってくるはずです。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日本の金融Ⅰ(春期)は、日本の金融Ⅱ(秋期)の授業を理解していくうえで不可欠の知識を習得するためのものですから、必ずⅠとⅡは連続して履修してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 春期の振り返りと秋期のオリエンテーション 第Ⅳ部 戦後日本の経済発展と金融業界の盛衰 【第2回】 戦後金融機関制度の確立 【第3回】 高度成長を支えた人為的低金利政策と窓口指導 【第4回】 安定成長期への移行に伴う経済環境の変化-2つのコクサイ化 【第5回】 金利自由化への流れと金融機関の収益環境の変化 【第6回】 バブル経済の形成と崩壊 【第7回】 住専危機と金融破たんの発生 【第8回】 不良債権処理の加速と金融再編 【第9回】 規制緩和の完成と新たな金融監督行政の始まり 【第10回】 リーマンショックと欧州金融危機 第Ⅴ部 これからの金融業務 【第11回】 中小企業金融の特徴 -「情報の非対称性」とモニタリング 【第12回】 「リレーションシップバンキング」と地域金融 【第13回】 新しい金融手法 -クレジット・スコアリング、コベナンツ融資 【第14回】 新興市場への株式公開と未公開株市場(グリーンシート)における公募増資 【第15回】 秋期のまとめ
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