Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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公衆環境衛生学A 中井 臣久
選択必修  2単位
【観光経営】 12-1-1130-0379-03

1. 授業の内容(Course Description)
 公衆環境衛生学は、自然環境や生活環境と皆さんの健康や衛生との関係において、より良い生活を送るために勉強をするものといえます。私たちが知っておかなければならない様々なテーマを扱いますので、現代人のサバイバルツールとして大切な知識や考え方を身につけることができます。
 データや図表を使ってできる限り簡素にわかりやすく説明しますので、理系がまるっきりダメな人でも安心して受講できます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日常の生活環境におけるさまざまな場面において個人並びに人々の健康の保持増進について具体的に考えることができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験を受けるには出席率8割以上で大学ノートによる正確なノート作りが必須です。4年生で出席率不足の場合はレポートを提出していただくこともあります。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『水俣病』 原田 正純 岩波新書、『フリーラジカルって何だ』 近藤 元治 日本医学館、
 『戦後日本病人史』 川上 武 編 農文協、『プルトニウムの恐怖』 高木 仁三郎 岩波新書、
 『人間と気候』 佐藤 方彦 中公新書、『酒と健康』 高須 俊明 岩波新書、
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 インターネットなどを利用してテーマに関してどんなことが現在話題になっているか調べてノートに簡単にまとめてみてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 就職のための一般常識の勉強にもなりますので多くの人たちの受講を期待します。四年生で就職活動のために欠席が続く場合は必ず事前に報告して指示を受けてください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 公衆環境衛生学について
【第2回】
 保健所の役割と衛生法規
【第3回】
 日本の公害史
 犠牲者になりやすい子供・高齢者・貧者への配慮
 社会のために生かしきれていない日本の高い環境技術
【第4回】
 喫煙
 肺がんや慢性閉塞性肺疾患の危険性
 止められないニコチン依存のメカニズム
【第5回】
 アルコール
 酒はマリファナと同じ立派なドラッグ
 飲み会という言葉は使わないようにしよう
【第6回】
 水俣病
 歴史に残る公害病
 食物連鎖の恐ろしさ
【第7回】
 エイズ及び感染症
 なぜ日本でエイズの感染は止まらないのか
 環境破壊と新興感染症
【第8回】
 室内環境
 シックビル症候群からの教訓
 屋内における熱中症の危険
【第9回】
 狂牛病
 未知の病原体プリオン
 狂牛病からの教訓
【第10回】
 原子力発電
 トイレのないマンションといわれる理由
 電力不足は本当だろうか
【第11回】
 地球温暖化
 超高層ビルは巨大台風に耐えられるか
 頻発する異常気象
【第12回】
 大気汚染
 東京都心の空気はきれいになっている
 汚染物質による健康被害
【第13回】
 衛生動物
 環境破壊と新しい人畜共通感染症
 旅行先で注意すべきこと
【第14回】
 公害訴訟について
 自然科学的根拠
 無過失責任
【第15回】
 テストと解説