1. |
授業の内容(Course Description) |
|
日本は四方を海に囲まれており、外国との往来はほぼ航空に頼らざるを得ない。また、日本列島は南北に細長いために、国内の往来にも航空を必要とする。ITが発達し情報が即時に地球的規模で伝達される今日、航空輸送による快適で迅速なひと・ものの移動がこれまで以上に重要視されるようになっている。 前期の授業では、日本航空、全日本空輸など航空会社の組織、運営実態、輸送実績に触れるとともに、政府の航空産業育成策、規制緩和政策、国際競争政策について講義する。航空輸送産業は、一見「光」の面しか注目されないことがあるものの、それは羽田空港や成田空港を中心とする需要の多い都市間路線のことであり、地方間路線、離島路線には需要が少なく路線維持に四苦八苦しており、かつ日本航空の経営危機など「影」の面が昨今報道されていることことから、これらについても触れていく。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
航空運送事業は旅行産業における移動手段として重要な一角を成す。観光経営学科に在籍する学生に、エアラインに関する国際的な広い知識を存分に蓄えてもらうことを授業の目標におく。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業中に行う2回の小テストの合計で評価する。小テストは、授業の理解度を深める目的をもって6~7回目に一度、15回目(学期最終回)に一度行う。点数配分は、それぞれ35点ずつとし、残り30点は出席点とする。小テストの実施日は、授業中に予め発表する。 出欠は、授業開始時刻から15分で締め切るので、遅刻をしないように留意してほしい。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト:適宜プリントを配布する 参考文献:酒井 正子『羽田 日本を担う拠点空港』成山堂書店、2005年
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
常にマスコミ情報を収集するように努力し、その歴史的経緯などに興味が沸けば、質問するよう努めること。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
航空に関するニュースは毎日と言っていいほどマスコミに登場するので、折に触れて授業中に説明する予定であるものの、学生諸君自らが幅広く情報を集め整理することを薦めたい。 航空事業論Bを続けて履修することを薦めたい。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 授業の目的と前学期授業の進め方 【第2回】 人類の「飛ぶ」夢とその実現 【第3回】 世界地図と航空路線 【第4回】 日本地図と航空路線 【第5回】 航空会社の組織 【第6回】 日本の航空輸送事業の歴史(1) 【第7回】 日本の航空輸送事業の歴史(2) 【第8回】 日本の二大航空会社――日本航空と全日本空輸 【第9回】 国際線と国内線 【第10回】 旅客――ビジネス路線と観光路線 【第11回】 物流――航空貨物と船舶貨物・トラック貨物 【第12回】 国内航空路線とJR新幹線 【第13回】 大型機と小型機・コミュータ機 【第14回】 都市間路線と離島路線 【第15回】 まとめと最終テスト
|