Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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リゾート開発論B 河野 正光
選択必修  2単位
【観光経営】 12-1-1130-2658-02

1. 授業の内容(Course Description)
 日本では「総合保養地域整備法(リゾート法)」(1987年)が制定され、国・自治体・企業が一体となり、リゾート開発が進められてきた。しかし欧米にみられるような大規模かつ本格的なリゾート開発に比べれば、日本のリゾート開発はまだまだ歴史は浅く成熟していない。
 余暇生活の充実、地域振興の目的・手段として本格的なリゾート開発が進んできたが、時代の流れとともにリゾートのあり方が大きく変化しているのも事実で、今日では時代に合ったリゾートの新しい再編・整備が大きく求められている。
 一方でリゾートホテル・旅館の再生事業、タイムシェアによるリゾート宿泊ビジネス(会員制)、「魅力的なリゾートタウン・観光まちづくり」などの動きも新たに生まれ、新しい展開を示しているところもある。またリゾートでのウエディング事業、ショッピング(アウトレット)事業等も活況を呈している。
 今後は、リゾートに対する新しい需要への対応、観光整備と環境問題、自然との共生が重要課題になってくる。
 本講座では、「魅力あるリゾート地とは?」をテーマに、国内外のリゾート地を事例研究する中から、その魅力の要件および今後のリゾート整備のあり方を多角的に研究していきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 秋期ではリゾート施設の整備の意義と役割、魅力あるリゾートの要件、日本および世界のリゾート開発・整備、リゾート開発の具体例、新しいリゾートの動き(会員制リゾートホテル・リゾートウエディング・アウトレットモールほか)等についての理解を目標としたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への出席・発表状況を50%、期末定期試験・レポート結果を50%として総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。毎回、テーマに応じた講義プリントを配付する。
 参考文献:『リゾート開発計画論』丸田頼一 著(ソフトサイエンス社)
      『国土計画 地域開発と観光リゾート計画』石井 一郎 著(鹿島出版会)
      『リゾート再生と地域振興』土肥健夫 著(学芸出版社)ほか
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前週に資料収集(インターネット・専門誌・書籍等から)の内容を連絡するので、準備して授業に臨むこと。
 また、授業の最初に「前回の授業のポイント」を発表してもらうので、よく復習しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 インターネット・新聞・雑誌・書籍等を通して社会の出来事に強い関心を持ち、自分の目・頭で問題を整理し、対処法を考えることが重要。講義は一方的にならないようにしたいため、積極的に発言・発表してほしい。自分の好きなリゾート地は? ぜひ行ってみたいリゾート地は? 各自で調べてほしい。プレゼンの勉強を兼ねて発表の機会を設けたい。(成績加点)発表することによって、社会人基礎力として必要なプレゼンテーション能力を養成したい。 ただし、授業中の私語に対しては厳しく対処するので十分注意してほしい。
この授業では、「考える→自分の言葉で表現する」訓練をすることによって社会人基礎力を育成したい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業方針・講義計画説明
【第2回】
 リゾートの今日的意義
【第3回】
 リゾート開発における「リゾートホテル・温泉地」整備の意義と役割
【第4回】
 リゾート開発における「マリーナ/ビーチ」整備の意義と役割(「みなとオアシス」政策)
【第5回】
 リゾート開発事例研究(海洋型リゾート)
【第6回】
 リゾート開発事例研究(山岳・高原型リゾート)
【第7回】
 リゾート整備の方法(Part.1 事例研究)
【第8回】
 リゾート整備の方法(Part.2 事例研究)
【第9回】
 日本のリゾート開発・整備(Part.1 事例研究)
【第10回】
 世界のリゾート開発・整備(Part.2 事例研究)
【第11回】
 テーマリゾート(ディズニーリゾート)
【第12回】
 リゾートと観光地の違い
【第13回】
 新しい観光政策(観光圏とリゾート)
【第14回】
 リゾートの新しい潮流(会員制リゾートホテル・リゾートウエディング・アウトレットモール)
【第15回】
 今後のリゾート開発・整備のありかた