Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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観光学概論 II/観光学概論B 大下  茂
選択必修(24年度入学生/23年度以前入学生)  2単位
【観光経営】 12-1-1130-3210-04

1. 授業の内容(Course Description)
 観光学の概論であるから、観光に関し、浅く広く学びつつ、観光学の重要性と観光学の基本をしっかりと学ぶ授業とする。観光は幅広い分野に関わる地域づくり・まちづくりの総合的なテーマである。
 大学の講座の中では特定分野や対象をテーマとする講義があるが、何れもが観光の応用分野・専門分野における講義内容である。観光学の基本を理解していないと理解は難しい。受講生は、他の観光関連科目の選択をする際に、自ら指向する観光の専門科目が何であるかも明らかになる。その意味から、観光経営学科1年生は、まずこの科目から観光学をスタートしてほしい。
 観光学概論Ⅱでは、春学期の「観光と観光の歴史・観光実態・観光政策」をもとに、いよいよ「各論~人を集める観光と現場に向う心構え」へと展開する。春学期の観光学概論Ⅰからの流れもあり、通年での受講が望ましい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
①観光の基礎的用語を理解し、観光に関する内容や特徴を説明することができる。
②現代の観光に関わる課題に関して、時代の動向に基づき自らの意見を述べることができる。
③観光の基礎知識に基づき、自らの興味の対象分野に応じて2年以降の専門科目の選択に活かすことができる。
④観光に関する動向に関心をもち、現在の観光に関する問題点を指摘することができる。
⑤興味をもった観光に関する内容について、インターネットや新聞情報、文献等を収集し、的確に情報を得ることができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業の振り返りシート作成(2回)が20%、課題提出が20%、定期試験が60%として評価する。
 定期試験は、テキストや講義レジュメ・資料の持ち込みは不可。自らが作成する振り返りシートのみ持ち込み可とする。毎回の講義の後の質問に対しても評価の対象とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 基本的にはレジュメに基づいた講義とする。
 大下茂『行ってみたいと!と思わせる「集客まちづくり」の技術(学陽書房)』を適宜活用するので、参考にされたい。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 観光学は、歴史学や産業、心理学、行動学、情報、景観、事業化や組織論等の幅広い分野に関わる学問である。また、社会・経済状況との関わりも強い。日常的に見たもの、聞いたもの等を観光との関わりを通じて考える習慣をもつよう心掛けることに期待する。
 講義では、概論という講義の性格上、より詳細な地域の習得に関する参考図書や情報等について解説するので、授業終了後に主体的に情報収集を心がけることに期待している。観光に関わる基礎知識の習得は当然であるが、様々な出来事から観光を考える問題意識をもって臨まれたい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義の妨げとなる行為をつつしむこと。特に他の受講学生に迷惑となる私語は退席を願い、評価の減点対象となるので留意してほしい。
 社会で求められる人材は、問題解決できるスキルよりも、問題発見のできる人材であることから、問題意識をもつ受講者の質問は歓迎します。
 また、通年の講義によって観光に関する基礎的な知識を習得されることをめざし、様々な応用分野・専門分野への関心と理解が深まることを期待しています。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
  授業の全体構成の解説・観光と観光の歴史・観光実態・観光政策の概要・振り返り
【第2回】
  様々な観光形態と集客地域(1)
【第3回】
  様々な観光形態と集客地域(2)
【第4回】
  人を集めるための4つの要因
【第5回】
  観光と交通
【第6回】
  観光の魅力づくり
【第7回】
  観光と情報・ツール
【第8回】
  観光ともてなし・ホスピタリティ
【第9回】
  観光と産業
【第10回】
  観光と景観
【第11回】
  観光と組織
【第12回】
  観光調査・観光の文献・手掛かり
【第13回】
  観光地でのフィールドワーク~フィールドワークの七つ道具
【第14回】
  人を集める観光と現場に向う心構え
【第15回】
  総括~人間に学ぶ観光学/学期末試験