Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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国際紛争処理法A 喜多 康夫
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-0175-07

1. 授業の内容(Course Description)
 国際平和は確かに大切ですが、国家が現在200近く存在する状況において、諸国の間で紛争が生じるのはある意味やむをえないことといわざるを得ません。問題はいかにして国際紛争を解決するかということであり、国際法の主要な役割のひとつは、交渉や裁判を通じて紛争を平和的に処理することです。
 本講義は2つの目的があります。第1の目的は、学生諸君に紛争の平和的処理手続及び紛争処理に関わる法的問題を理解してもらうことです。第2の目的は、本講義を通じて、学生諸君の「リーガルマインド」を養うことにあります。そのため、本講義では事例問題と判例解説に重きを置くつもりです。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 (1) 国際紛争解決における国際法の役割の理解
 (2) リーガルマインドの養成
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席点が50点、LMS試験が50点です。授業に出席しない限り、単位は取得できません。
 また、LMSは宇都宮キャンパスのLT開発室が管理しているe-learningシステムです。このシステムには授業で使用したパワーポイントファイルをアップロードします。また、このシステムで試験を実施します。
 LMSを使用するには学内LANのパスワードが必要です。学内LANのパスワードを取得していない学生及びパスワードを忘れてしまったという学生は、8号館1階の情報処理センターで、できる限り早くその手続きを行ってください。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 レジュメで講義を行いますが、以下の資料は必須です。なお、条約集については後日お知らせします。
 国際連合広報局「国際司法裁判所 国際連合の主要司法機関に関する質問と回答」
 http://www.unic.or.jp/centre/pdf/icj.pdf
 判例集については、以下のものを薦めます。
 杉原高嶺・酒井啓亘(編)『国際法基本判例 50』(三省堂、2010年)、 2,310円(税込)。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 LMSによる予習と復習を行うつもりです。詳細はオリエンテーションのときに説明します。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 武力紛争に至らないように国際紛争を解決する手段について説明します。やる気のある学生をお待ちしています。
 また第1回目のオリエンテーションで、授業のスケジュールと単位の取得方法などを説明するので、必ず出席するようにしてください。なお、2回目以降は個人的にオリエンテーションのことを聞いてきても、私は答えませんので、その旨理解しておいてください。
 質問のある学生は、yaskita@main.teikyo-u.ac.jpにまでメールを送ってください。なお、その場合は表題に「・・・の件」とした上で、氏名及び学籍番号と用件の内容をメール本文に記して送ってください。匿名メールはスパムとして取り扱います。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 総論
【第3回】
 外交的手段
【第4回】
 国際裁判:総論
【第5回】
 国際仲裁裁判
【第6回】
 NHKスペシャル『核兵器はこうして裁かれた』鑑賞
【第7回】
 常設国際司法裁判所
【第8回】
 春期前半まとめとLMS講習会
【第9回】
 国際連合における国際司法裁判所
【第10回】
 国際裁判官と事務局
【第11回】
 大法廷と裁判部
【第12回】
 裁判管轄権
【第13回】
 選択条項制度(1):総論
【第14回】
 選択条項制度(2):留保
【第15回】
 訴訟当事者
 LMS試験