Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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担保物権法 中田 好泰
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-1677-01

1. 授業の内容(Course Description)
 担保物権法は、物の持つ価値に着目する物権法とは異なり、物の有する交換価値に着目する法律です。その意味で債権総論と非常に密接な関係にある科目といえます。
 とりわけ抵当権は、金融の媒介として機能しており(例えば、住宅ローン)、資本主義社会の発展に多大な役割を担っています。また、社会経済の要求に応える必要から、技術的な側面を有しています。
 このような担保物権法を、実務的な観点を踏まえ、裁判例に言及しながら、抵当権を中心にして講義を進めていくこと目標とします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 担保物権(とりわけ抵当権)が社会経済を維持発展させている制度であることを踏まえ、テキストを具体的に理解することを目指します。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験を行います(100%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『プリメール民法2 物権・担保物権法[第3版]』松井宏興他 法律文化社
 参考文献:『擔保物権法』(民法講義Ⅲ) 我妻榮著 岩波書店
 参考文献:『民法Ⅲ』[第3版]債権総論・担保物権 内田貴著 東京大学出版会
 講義はテキストに沿って進めていく形になります。
 参考文献は定評のある教科書を2冊挙げました。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストを事前に一読することを希望します。
 その中で良く分からないところが出てきたら、図書館で参考文献にあたっていただくことが良いと思います。講義終了後の質問も歓迎します。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義はテキストに沿って裁判例などを踏まえながら進めます。
 テキスト・六法を必ず持参し、ノートをきちんととることが大切です。
 定期試験はテキストの理解を試すことになりますので、普段の講義に臨む姿勢が大切です。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 総説:講義の進め方~テキスト・試験について等、担保物権法の基礎知識1
【第2回】
 抵当権その1(担保物権法の基礎知識2~序説~抵当権の設定1)
【第3回】
 抵当権その2(抵当権の設定2~抵当権の効力1:担保される債権の範囲)
【第4回】
 抵当権その3(抵当権の効力2:抵当権の効力が及ぶ目的物の範囲)
【第5回】
 抵当権その4(抵当権の効力3:抵当権の侵害に対する効力)
【第6回】
 抵当権その5(抵当権の効力4:抵当権の物上代位1)
【第7回】
 抵当権その6(抵当権の効力5:抵当権の物上代位2)
【第8回】
 抵当権その7(抵当権の効力6:優先弁済を受ける効力~共同抵当)
【第9回】
 抵当権その8(抵当権の処分~抵当権と所有権の関係1)
【第10回】
 抵当権その9(抵当権と所有権の関係2~抵当権と利用権の関係1)
【第11回】
 抵当権その10(抵当権と利用権の関係2~抵当権の消滅)
【第12回】
 抵当権その11(根抵当権)~留置権その1
【第13回】
 留置権その2~先取特権その1
【第14回】
 先取特権その2~質権
【第15回】
 講義の総復習