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授業の内容(Course Description) |
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物権は、平たく言えば、物に対する権利ですが、身近で当たり前のように思えるこの権利もテキストを読んで理解しようとするとなかなかに難しいものがあります。 物権法の中心的な分野は、物権変動に尽きると言っても過言ではありません。重要な裁判例が多数存する分野で、契約各論(例えば、売買契約)の理解と密接に関係しており、非常に重要な箇所といえます。 そこで、本授業では、物権変動論を中心に、裁判例に適宜言及しながら、具体的で分かりやすく説明することを心掛けます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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テキストに沿って講義を進めることにより、テキスト全体の理解を目指します。 テキスト全体の理解を深めることで、民法学習において不可欠な物権法の基本的理解を確実にします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験によって評価します(100%)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『プリメール民法2 物権・担保物権法[第3版]』松井宏興他 法律文化社 参考文献:『新訂 物権法』(民法講義Ⅱ)我妻榮著 有泉亨補訂 岩波書店 参考文献:『民法Ⅰ』第4版ー総則・物権総論 内田貴著 東京大学出版会 上記テキストに沿って講義は進めます。物権法と担保物権法がまとまったコンパクトなテキストということで指定しました。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストを事前に一読しておくこと。テキストで良く分からない箇所が出てきたら、図書館などで上記参考文献にあたって確認することを勧めます。いずれも定評のある教科書ですので得るところは大きいと思います。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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定期試験ではテキストの理解を試すことになります。授業には必ずテキストと六法を持参し、ノートをとることが肝要です。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 総説:講義の進め方、テキストの読み方等~物権法の基礎知識1 【第2回】 物権法の基礎知識2~物権の効力1(物権の優先的効力) 【第3回】 物権の効力2(物権的請求権) 【第4回】 物権の変動1(序説~意思表示による物権変動) 【第5回】 物権の変動2(不動産に関する物権変動1) 【第6回】 物権の変動3(不動産に関する物権変動2) 【第7回】 物権の変動4(不動産に関する物権変動3) 【第8回】 物権の変動5(不動産に関する物権変動4) 【第9回】 物権の変動6(動産に関する物権変動) 【第10回】 物権の変動7(即時取得) 【第11回】 物権の変動8(明認方法) 【第12回】 所有権1(序説~意義・内容~相隣関係) 【第13回】 所有権2(所有権の取得~共有) 【第14回】 占有(占有の意義・取得・効果) 【第15回】 講義の復習
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