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授業の内容(Course Description) |
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手形・小切手法は、取引の決済手段として振り出され、流通し、支払われている手形・小切手に関する分野を規律する法です。手形や小切手が取引の決済の手段として使用されるという点で、他の法分野よりも実務的色彩が強く、また、手形には高度な流通性があり、取引の安全が特に図られている法分野であるといえます。 手形・小切手法Bでは、手形・小切手法Aの既習者を対象として、引き続き手形・小切手法について解説し、その全体像を学びます。具体的には、裏書譲渡と特殊な裏書、手形による請求を拒むために主張できる事由(手形抗弁)、手形の支払い(手形交換)、遡求、除権決定・手形訴訟などを取り上げて、検討します。また、新しい決済方法である電子記録債権制度についても、その概要と特徴を説明する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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手形には高度な流通性があり、取引の安全を確保するために独自の法制度が設けられています。そして、手形理論に結び付けられた精緻な理論が構築されており、これを学んで手形法を習得することを目標とします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験を中心に、授業内の小テストなどの平常点を勘案して、総合的に評価します。期末試験のウエイトが60%、小テストなどどの平常点のウエイトが40%。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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講義概要をまとめたプリントを事前に配布し、また、必要に応じて資料を用意することにしています。 特に教科書は指定しませんが、丸山秀平『事例で学ぶ 手形・小切手法(第2版)』(法学書院)、『手形小切手判例百選 第6版』(別冊ジュリスト173号2004)は有用です。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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配布したプリント・参考書を一読してきてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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手形・小切手法は実務的な色彩も強く、条文や概念だけでなく、事例から学ぶことが不可欠です。事例を中心に授業を進めるので、『手形小切手判例百選』を熟読することを薦めます。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(授業計画・成績評価など)、手形・小切手法とは 【第2回】 手形法の全体像 【第3回】 裏書譲渡(裏書の効力と裏書の連続、裏書と手形行為独立の原則) 【第4回】 特殊な裏書(取立委任裏書、質入裏書、期限後裏書など) 【第5回】 手形の善意取得 【第6回】 手形抗弁(物的抗弁と人的抗弁) 【第7回】 手形抗弁(人的抗弁の制限、悪意の抗弁) 【第8回】 手形抗弁(融通手形の抗弁、後者の抗弁、二重無権の抗弁) 【第9回】 手形の支払い(支払呈示、調査義務と善意支払い) 【第10回】 手形交換と手形の不渡り 【第11回】 遡求の意義と要件 【第12回】 消滅時効と利得償還請求権 【第13回】 手形訴訟、公示催告・除権決定 【第14回】 一括決済方式と電子記録債権 【第15回】 まとめと試験
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