| １． |
授業の内容（Course Description） |
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証券市場（金融商品市場）の動向は、今日、ホットな話題の的となっており、証券取引法の後身である金融商品取引法は、こうした市場に関わる法である。マスコミを賑わせた有名企業の有価証券報告書の虚偽記載の問題やインサイダー取引等の不公正取引、投資者に対する未公開株詐欺などの問題も、金融商品取引法の守備範囲に入る。
この講義は、春期の「金融商品取引法A」に続くものであり、まずその内容を簡単に振り返った後、流通市場の仕組み、インサイダー取引、相場操縦等の不公正取引の禁止や、業者の顧客に対する販売勧誘に関するルールなど、春期の「A」に比べ、より馴染みやすい領域に入っていく。
制度の成り立ち、基本的な考え方を中心に解説する、条文読解のための基礎知識や会社法等の関連分野についても簡単に触れるという点は、「A」と同じである。
(詳しくは、「金融商品取引法Ａ」のシラバスを参照のこと）
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| ２． |
授業の到達目標（Course Objectives） |
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法律に規定されている諸制度が、どのような事象を背景に、どのような考え方で成り立っているのか、を習得するとともに、社会の動きにどのように関わっているかを理解できる（例えば、日経新聞の記事を読んで、おおよそ何が問題になっているのか、が分かる）ようにすることを目標とする.
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| ３． |
成績評価方法（Grading Policy） |
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期末の試験を基本とする。これに、出席状況も加味する。
また、新聞記事や雑誌の論文をもとに、レポートの提出を求める（ごく簡単なもの。数回）等により、受講生自身の努力の成果を評価に反映させることとしている（出席していないと、レポートが課されたこと自体を知らないままに過ぎてしまう等のことがあるので、要注意）。
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| ４． |
テキスト・参考文献（Textbooks) |
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テキスト：黒沼悦郎『金融商品取引法入門』（日経文庫）
出版後の法令改正についても、適宜、補足する。
なお、参考文献については、授業の中で紹介する。
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| ５． |
授業時間外の学習《準備学習》（Assignments） |
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毎回の授業で、次回の説明項目を予告するので、テキストの該当箇所にひとわたり目を通しておくこと。
受講後は、出てきた条文をもう一度、手持ちの六法で確かめておくこと。金融商品取引法Ｂに出てくる条文は、「Ａ」に比べると、インサイダー取引規制など一部を除き、小さな六法では省略されているものが多いが、総務省が運営しているインターネットの「電子政府の総合窓口」の「法令データ提供システム」で探すことができる。
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| ６． |
学生への要望・その他（Class Requirements） |
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日々のニュースや解説記事等に常に関心をもって接すること。
特にこの分野は、毎年のように法改正等があるなど、書物だけでフォローしきれないところがあるが、授業では最新の状況についても説明していくので、授業には出席すること。
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| ７． |
授業の計画（Course Syllabus) |
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【第１回】
金融商品取引法Ａのまとめ、後半の展望
【第２回】・【第３回】
金融商品取引市場――取引の仕組み、取引所の組織・機能など
【第４回】・【第５回】
不公正取引の禁止――インサイダー取引、相場操縦など
【第６回】～【第９回】
金融商品の販売・勧誘のルール――金融商品取引業者等の行為規制
【第10回】～【第13回】
金融商品取引業の規制――業の区分と登録制、登録金融機関、仲介業、格付業など
【第14回】・【第15回】
金融商品取引法のエンフォースメント――行政庁、自主規制、金融ADRなど
全体のまとめ
《注》進行状況に応じて前後することがある。
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