Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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不動産法B
(不動産法 II)
足立 直哉
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-1908-02

1. 授業の内容(Course Description)
 不動産を取巻く各種権利を中心題材にします。抵当権・根抵当権等の担保物件や、賃借権等の不動産利用権、またマンション等に代表される区分所有法の理解を目標とします。それらの前提として不動産の周辺権利の理解には民法や借地借家法等の知識が不可欠です。それらの法的構成・法的問題から手続に至るまでの論点につき、基礎的理解が高まるよう講義をすすめる予定です。また不動産登記法等を中心とした手続法の理解も重要であり、登記簿等の実例をあげながら講義をすすめます。特に不動産登記簿の解読法については必ず身につけてもらえれば幸甚です。講義内容が机上の空論とならぬよう取引での実例を例示し、法律の実務運用にも理解が及ぶよう学習していきましょう。
 法律を学ぶ者として、常に六法を開くということが身につくよう、授業には必ず六法(簡易なものでも結構です)を携帯して下さい。授業の中で、条文の解説の際には六法を使用します。
 また、不動産を取巻く各種資格試験にも有用な内容を目標とします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 不動産の賃貸借契約書や登記簿など、実社会において触れる可能性があるものについて、法的根拠・裏付けをもって解読できることが目標です。そこに至るための基礎的な法的考察力、また根拠となる条文を検索できるという手段を身につけて下さい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(出席)と考査によって総合評価します。特に出席状況については大きく評価します。考査は最終授業に行う予定ですが、六法及び直筆のノート等は持込み可とします。
 平常点(出席)重視ですが、考査未受験者は評価対象外とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:澤野順彦『不動産法の理論と実務』商事法務
 参考文献:近藤誠『不動産登記を見る・読むならこの1冊』自由国民社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 予習は特に必要ありません。ただし、復習として、授業で確認した条文を必ずチェックするようにして下さい。条文は暗記する必要はありません。何がどこに規定されているかを理解することが重要です。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 前掲のとおり、授業には必ず六法を持参して下さい。授業では、必ず六法を開きます。授業を終えたあと、「法律と触れ合った」という実感が持てることを期待します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 導入。不動産法とは。各種物権について
【第2回】
 不動産を取巻く権利
【第3回】
 不動産における担保物権①
【第4回】
 不動産における担保物権②
【第5回】
 実例:登記簿を読む~登記簿の構成~
【第6回】
 実例:登記簿を読む~担保物件~
【第7回】
 区分建物とは、区分所有とは
【第8回】
 実例:登記簿を読む~区分建物~
【第9回】
 不動産利用権①
【第10回】
 不動産利用権②
【第11回】
 実例:不動産賃貸借契約書①
【第12回】
 実例:不動産賃貸借契約書②
【第13回】
 実例:不動産賃貸借契約書③
【第14回】
 総括
【第15回】
 考査