Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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経済法D 桐山 正敏
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-1951-04

1. 授業の内容(Course Description)
 「経済法C」と「経済法D」では、国際的な繋がりの中での経済法の諸問題を取扱う。日本は、現在多くの国際機関や協議体に参加し、その中で重要な役割を果している。「世界の中の日本」を考えるときに、これらの機関の役割や日本の関わりについて正確な理解を持ち、日本の役割を考えることが重要である。特に「経済法C」では、国際経済法の中核である国際貿易機関(WTO)及びその前身であるGATTを中心に国際的な法的枠組みと課題を考える。
 「経済法D」では、引き続きWTOの諸問題を取り上げる他、FTA(自由貿易協定)、TPP(環太平洋パートナーシップ)等の最近の話題について取りあげる。
 授業内容については両方を一体として取り扱い、講義内容の移動もありうるので、両方を受講することが極めて望ましい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 モノやサービスの貿易などに関る国際的な法律の枠組みをその背景とともに理解すること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験(またはレポート)の成績だけでなく、出席、質問等の授業への態度も合わせて、総合的に評価判断する。欠席の多い学生には単位を与えない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 中川淳司・清水章雄 他『国際経済法』(有斐閣)をテキストとする。
 この他外務省、経済産業省のホームページも適宜参考すること。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 予定されている授業の該当部分について、必ず事前に一読しておくこと。
 授業後、テキスト及びノートを再読すること。
 日経新聞等国際経済の動向についての掲載記事について、関心を持ってざっと目を通しておくことが望ましい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 国際経済関係は、日々変化している。テキストの記述では古いこともあり、講義では補足的に説明するので、出席は重要である。試験問題やレポート課題も講義を聴いていないと答えられない。遅刻、無断欠席のないように。
 上記ホームページやTVニュース番組などで国際情勢に関心を持ち積極的に活用して欲しい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の方針・概要
【第2回】・【第3回】
 地域主義とWTO体制
【第4回】
 WTOと途上国
【第5回】・【第6回】
 WTO体制と非貿易的価値
【第7回】
 国際投資法
【第8回】
 国際競争法
【第9回】
 国際経済刑法
【第10回】~【第14回】
 最近の国際経済法を巡る諸問題について
【第15回】
 上記の講義の補足とともに時間があれば試験又はレポート作成。
 ただし理解度等によっては調整がありうる。