Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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医事法A
(医事法)
小谷 昌子
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-3227-01

1. 授業の内容(Course Description)
 私たちのほとんどが、生まれてから死ぬまでの間に医療に何らかの関わりを持つ。たとえば、出生の時は医師や助産師にとりあげてもらう人が多いだろうし、病気になったり怪我をしたりして医師の診察を受けたことがある人もいるだろう。このとき、医師がおこなう治療や、医師と患者の関係を法的に解釈するとどのようにみることができるのだろうか。また、近年、「患者の権利」といったものが盛んにいわれているが、これをどのように捉えるべきなのだろうか。
 医事法Aでは「医師患者関係」というかなり広い統一テーマを掲げて、いくつかの観点から考えていくこととする。
 なお、本来医療に関する法律問題は既存のさまざまの法領域にわたるものですが、民事法の分野にやや偏った授業となることをお断わりしておきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「医事法」は「医療に関する法律問題とそれを考究する学問を総称する語」(唄孝一)と説明されることがある。このため、単純に法律の規定、判例などを覚えることではなく、実際の社会、医療現場医師患者関係にあらわれている問題について「考える」ことを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末試験(すべて持ち込み可)による。
 原則として小レポート・小テストや出席それ自体による加点は行わない予定です。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 配布するレジュメを参照して授業を進める。
 参考文献について授業中に指示することがある。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 とくに私から求めることはありませんが、第一回目の授業の際に注意事項を述べます。
 また、日々の生活の中で医療機関を受診するなどの機会があれば、授業で取扱ったことについて思い出し、考えてみて欲しいと思います。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 取り扱う問題の性質もあるので、受け身で講義を聞くだけなく自ら考えてほしいと思います。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス・イントロダクション
【第2回】
 医事法概論
【第3回】
 医師の説明(1) 治療行為と患者の同意
【第4回】
 医師の説明(2) 病名告知
【第5回】
 医師の説明(3) 病名告知
【第6回】
 在宅医療
【第7回】
 救急医療
【第8回】
 終末期医療(1)
【第9回】
 終末期医療(2)
【第10回】
 生殖補助医療
【第11回】
 移植医療(1)
【第12回】
 移植医療(2)
【第13回】
 医師患者関係について考える(1)
【第14回】
 医師患者関係について考える(2)
【第15回】
 授業内試験(予定、正式には追って連絡します)
 ※授業の進捗状況などに応じて、取り扱うトピックが前後すること、あるいはこれを変更することがある。